ジョージ・アダムスキー「テレパシー」第3部 3章 段落318 [2010-08-18]

318 We ordinarily think of space as the distance between given objects, and of time as the intermission between acts. But space and time cannot rightly be separated - for they are twin infinities. We are quite correct in saying that time is the distance between events. When we consciously perceive forthcoming events, we are traveling in time, just as surely as we are traveling through space when we perceive hitherto unseen stars and nebulae through the telescope. In either case, we have expanded our vision by eliminating the time-space bug-a-boo.

318 私達は普通、空間を与えられた対象物の間の距離であると考えていますし、時間については行為の間の中休みと考えています。しかし、宇宙空間と時間ははっきりと分離は出来ません。何故なら、それらは対の無限物であるからです。私達が時間を出来事の間の距離であると言うことは全く正しいのです。私達がやがて来る出来事を意識的に知覚する時、私達は丁度、宇宙空間を旅して、今まで知られていなかった星々や星雲を望遠鏡を通して知覚するのと同じです。いずれの場合も私達は時空のお化けを取り払うことで、自分達の視界を拡げたのです。





【解説】

正確な所は分かりませんが、時間も空間も要は似ている概念だということでしょう。私達が望遠鏡で、或いは宇宙船に乗って宇宙を進む際に出会う光景と、私達が過去に思いを巡らすこととは似ているということかと思います。

いずれにしても、私達の空間や時間に対する概念は、私達が目に見える範囲に留まる限りは低レベルのままです。現にこの地表はその上にいる者の肉眼にとっては静止するものですが、実は地表は丸く球体を形成し、自転や公転等、活発な運動を宇宙空間で成し遂げていることを感覚は伝えていません。それほどに私達の宇宙kに関する概念は矮小化されています。

時間と空間とが密接に繋がっていることを表現した映画に「2001年宇宙の旅」があります。木星接近への最終段階で主人公が莫大な数の高速で動く光の流れに遭遇した後、自らの老衰期の姿を見るシーンがあります。本項で言う空間と時間が切り離せない関係があることを表現した作品であると思っています。さて、その映画の最後に主人公が胎児となって宇宙空間で育まれながら、地球に戻って来る場面がありますが、それは時空の制限を克服した者が新しい人類として生まれ変わることを暗示しているのかも知れません。なお、以前も述べたかと思いますが、故デスモンドレスリー氏によれば、この作品の映画監督、スタンリー・キューブリック(1928-1999)はアダムスキー氏のことを一度は映画化しようとした人物です。


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