ジョージ・アダムスキー「テレパシー」第3部 3章 段落317 [2010-08-17]

317 We know that by ascending to a higher elevation we are able to overcome the illusion of space limitation to some degree. Even a small rise will broaden our horizons, and the view we have from the high mountain top seems unlimited compared to that which we had from the valley. When man turned his eyes toward the stars, he realized he must build instruments to aid him to view them more closely. So in his efforts to see ever farther into the universe, he invented and developed the telescope. But our scientists are aware that any instrument built by man is limited. It must be with a feeling of frustration that astronomers view the heavens; knowing that beyond the detection of their finest telescopes lies galaxy after galaxy, stretching into eternity. But once man consciously accepts his oneness with Cosmic Cause, the Cardinal Sense within him (the feeling element), is free to roam the universe at will.

317 私達はより高く昇ることにより、ある程度、空間の限界の幻影を克服できることを知っています。わずかな上昇でも私達の視野を広げますし、高い山の頂上から見る景色は私達が谷間から見る景色と比べて無限の拡がりのように思えます。人が星々に目をやる時、人は自分はより近くにそれらを見るのを助けるための装置を建設すべきだと自覚しました。そこで宇宙空間の更に遠くを見ようとする努力の中、人は望遠鏡を発明し、開発しました。しかし、科学者達はどんなものにせよ、人間によって作られた装置には限界があることに気付いています。天文学者達はある種不満気な気分で天空を眺めていることでしょう。彼らの最も精密な望遠鏡の探知範囲の先には銀河に次ぐ銀河が無限に続いて存在することを知っているからです。しかし、ひとたび人が自分と宇宙の因が一体であることを意識して受け入れるや、人の中にある基本感覚(フィーリングの要素)は自由に宇宙空間を歩き回ることが出来ます。





【解説】

ここでのポイントは"the illusion of space limitation"(空間の限界の幻影)かと思います。本文にあるように地表に暮らす私達にとって、もっぱらの関心事は自分の周囲の事柄であるでしょうし、それが少し立場を変えて、わずかに高い位置に視野を置くことが出来れば、自分の暮らす環境に対する認識も随分と違うものになる筈です。

その人がどのような世界観で日常生活を送っているかが重要で、とかく私達は自身の目に見える範囲を自分の世界としがちです。しかし、顕微鏡によればその世界はさらに微細で美しい活動的な世界であることが分かりますし、望遠鏡で空を覗けば肉眼では到底見えない遠方に、数多くの銀河世界が満ちていることが分かります。

大事なことはミクロからマクロまで一貫して一つの法則の下、切れ目ない世界が繋がって、そこに活動しており、私達はその一員であるということでしょう。その理解を得る為には、私達は目や耳に頼らない生活、言い換えれば、フィーリングを頼りとする直感重視の生活を行うことが大切で、その延長上には、私達は自らの意識を大宇宙に巡らすことが出来るようになると言っているのです。


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