295 The basic vibration of any form is a constant thing; otherwise, the cell would not always reproduce its kind. But so far as the cell's activity and capability of transmitting impressions is concerned, it is unlimited in a relative, or natural state. It is this relative activity with which we are dealing in the study of telepathy; and it may be referred to as the sympathetic vibration. This sympathetic vibration can be demonstrated by using two violins exactly attuned. When we pluck the string of one, the other violin will respond in the same key. A similar experiment may be performed with ordinary drinking glasses, but these are limited in their vibratory range.
295 如何なるものもその基本的振動は不変のものです。さもなければ細胞はいつもその種を再生産できなくなるだろうからです。しかし、細胞の活動に関する限り、また印象を伝達する能力に関する限り、それは相対的あるいは自然の状態としては制限がありません。私達がテレパシー学習で取扱っているのは、この相対的な活動なのです。また、それは同情的振動と表現されるかも知れません。この同情的振動は正確に調律された二つのバイオリンを使って実証することが出来ます。私達が弦の一つを弾くと、もう一つのバイオリンが同じ音で呼応します。同様な実験が普通のコップについて行われるかも知れません。しかしこれらはその振動範囲に限られているのです。
【解説】
私達の細胞一つ一つにはDNAと呼ばれる遺伝情報が確固なる形で埋め込まれており、その情報に基づいて日夜細胞分裂が行われ、肉体が維持されています。また、いわゆるガン細胞はこれら遺伝情報の損傷によって引き起こされることは、私達が知るところです。これから分かるように各細胞はそのものの増殖を確保する為には、ある種の確固たる情報を維持している必要があり、これを著者は「基本的振動」と表現しています。その意味合いには私達が未だ気付いていない電磁気的な要素も含めて、より深遠な内容を指しているものと思います。
一方で、他者の想念を感知する能力として、ここでは「相対的な活動(relative activity)」という表現が用いられています。他人の想念に同調するのは、同情的な振動であるとしていることから、その想念を感知するということは、やって来る想念に自ら同調(同情)して自らの中にその想念と同じ振動を起こすことだと解説しているのです。
その例として本文では二つのバイオリンの弦の例が出ていますが、同様なことは音叉を用いても実験することが出来ます。物理ではこれを共鳴・共振と呼んでいますが、様々な想念に自らの周波数を合わせて受信した電波を音声波に変換するような作用は、ラジオそのものであり、私達自身、想念を受信して言語として表現する等、そのラジオの機能を備えていると言えます。ちなみにこの受信作用は細胞のアイデンティティを示す基本的な振動とは別に、「相対的な活動(relative activity)」と表現されており、そのrelativeの意味合いとしては、左右いずれにもある程度、振れることが出来る範囲を言い、本人が受け止められる範囲、同調できる範囲を指すものと思われます。
第3部 2章 段落294 [2010-07-12] <<
|
>> 第3部 2章 段落296 [2010-07-14]