ジョージ・アダムスキー「テレパシー」第3部 2章 段落289 [2010-07-05]

289 Psychologically, we express this law by the statement that "a habit is difficult to break." In other words, any thought that is allowed to impress itself upon the body, sets the cells of the body into a state of motion corresponding to the thought-vibration. The body then has a tendency to continue in that particular motion until acted upon by another force which is strong enough, or positive enough, to change that vibration. The highly organized, concentrated, personal ego, in its aggressive manner, is so prone to force-frequencies that it intensifies the natural tendency of matter to continue in any motion, once that motion is created. When we allow habit-motions to become set, it necessitates contact with a very positive vibration to change them.

289 心理学的には私達は「習慣は打破するのが難しい」と表現します。言い換えれば肉体い対して印象付けることを許された想念は皆、その想念波動に対応した運動状態に肉体細胞を整えます。肉体はそれ故、次にその振動を変化させるに十分な強さや大きさを持った別の力によって作用されるまで、その特定の運動を継続する傾向があります。その攻撃的な振る舞いにおいて高度に組織化され、集約化された各個人のエゴは、力のある振動から大きな影響を受け易いため、一度運動が創り出されると継続するよう物質の自然の傾向を強めてしまいます。私達は習慣的な運動をセットすることを認めた後は、それらを変える為には別の強力な振動と出会う必要があるのです。



【解説】

具体的に私達が想念に影響を受けるということはどういうことかについて、明解に示されているのが本項です。度々想念波の受信をラジオに例えられて来ましたが、各細胞が受け入れた想念に共鳴し、梵鐘の余韻のように以後継続的に振動し続けることで、その後の心身に大きな影響を及ぼす訳です。

一方、心の作用として、ここでは本来微小な力しか持たない想念が、実は心という受信器を介することによって、より大きなパワーに増幅される様子についても触れられています。つまり、私達の心はアンプ(増幅器)だということでしょう。その増幅器、本来の妙なる調べを増幅する分には良いのですが、そもそも同調する想念レベルが低次なものであれば、その悪影響も大きなものとなってしまいます。まして私達の肉体細胞は心の支配下にある訳で、それら増幅された想念振動を継続的に保持することになります。

もう一点、本項で大事なことは、既存の心の信奉想念を入れ替える為には、別のより強力な想念と接することだとしている点です。日々の生活の中でも、より優れたもの、学ぶべきものに鋭敏であり続けて、それらに巡り会うことで、新たな心情を得ることが出来るという訳です。こうした師と呼ぶべき存在に出会う上からも、心は常にオープンな姿勢を保つべきなのです。


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