ジョージ・アダムスキー「テレパシー」第3部 2章 段落283 [2010-06-25]

283 As an illustration; let us imagine we place a large number of goldfish in a small bowl. This crowded condition will not enable them to move about freely, and any motion on their part will cause them to bump into other fish. Each contact-shock will result in the expenditure of a certain amount of energy. If they try to force their normal activity in such congested surroundings, they will soon become fatigued. If they are wise, they will instinctively lessen their action; in which case they are reduced to a condition of lethargy. But as soon as these fish are placed in a larger receptacle they will again expand their activity to its natural state.

283 例示として小さな鉢に沢山の金魚を入れた場合を想像しましょう。この混み合った状況は金魚達に自由に動き回ることを出来なくさせており、少しでも動くと他の魚にぶつかってしまうことになります。この接触の衝撃は幾分かのエネルギーを消費します。もし、金魚達がこのような詰め込み状態の中で通常の動きを無理にしようとすれば、すぐにも疲れてしまうでしょう。彼らが賢ければ本能的に活動を低下させるでしょうし、その中で彼らは不活発状態に弱められて行きます。しかし、これらの魚達がより大きな容器に入れられるや否や、彼らは再び自然な状態まで活動を広げることでしょう。





【解説】

このすし詰め状態における各金魚の置かれている状況については、私達も毎日の通勤電車の中で体験するところです。ひたすらじっと我慢して、目的地に着くのを待つという疲れる日常を多くの方が体験していることでしょう。本来は、もっと自由にゆったりとした朝夕の時間を過ごしたいものですが、この例示を学ぶには格好の材料でもあります。

以前にも述べられて来たように、物質は気体−液体−固体の順に密度が高まっている訳で、当然、私達の身体も、この金魚鉢のように多数の細胞が集積し、人体を構成している訳です。本文では一見すると高密度に集積することが問題かのように読みがちですが、上述のことを考えれば、問題はその集積問題にあるのではないように思われます。細胞が集積されなければ、形あるものの現出はなく、より大きな創造の現れは実現できないからです。

一方、魚の群集については、外敵に立ち向かう際、大群があたかも一つの生き物のように行動するイワシの群れの映像をテレビで見たことがあります。上下左右に一糸乱れぬ大群のうねりは、これら各細胞が協調できれば、より大きな活動を実現できることを示しているようです。本項に対する著者アダムスキー氏の言いたかったことは、次項(284)に述べられています。


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