ジョージ・アダムスキー「テレパシー」第3部 2章 段落279 [2010-06-21]

279 Thought-transference is much like a radio broadcast. In radio, a message or vibration is spoken into the microphone; passes through an amplifier and transformer; travels through space as an electric wave; is picked up by a receptive instrument; carried through the wires to the detector tube and transformer, where it again changes into the original sound waves. But if the power fails, or a tube goes dead in the middle of the message, the sound waves coming from the set will stop, and the speaker's voice may be interrupted in the middle of a word. When we tense our minds to an incoming thought, it produces the same effect on the brain that the power failure, or dead tube does in the radio set.

279 想念伝達は、ラジオ放送により近いものです。ラジオの場合、メッセージあるいは振動がマイクロホンの中に話され、アンプや変圧器を通り、電気的な波として空間を移動し、ある受信装置に拾い上げられると、電線の中を通って検波管や変圧器に運ばれ、そこで再び元の音声波に変換されます。しかし、メッセージの途中でも、電力が無くなれば、あるいは真空管が作動しなくなれば、ラジオから出る音声波は停止し、話し手の声は途中で中断させられることになるでしょう。私達が入って来る想念に対し、心を緊張させると、ラジオにおいて電力が落ちたり、真空管が切れるのと同じ影響を作り出すことになるのです。





【解説】

未だ想念伝達について、あるいは人間の脳が如何にイメージを作り上げるかについて、詳しいことは分かっていません。しかし、ここではテレパシー現象をラジオに類似したものであると解説しています。メッセージの発信者から発せられた想念波動が如何にして空間を伝わり、相手に届き、再び発信者の意図と再現するかについて述べられているのです。

これについては、私達は、そもそも想念が空間に拡がり、伝播することすら、理解出来ていません。まして、それら想念波動を感受した細胞が如何なる経路を経て、頭脳に伝わり、元のメッセージに復元されるか、よく分からないまま過ごしています。

しかし、日々の生活の中から、時折、テレパシックな現象を体験している訳で、少なくても感受の際の心構えとして、これら一連の流れをスムーズに出来るよう、慌てず騒がずの姿勢を貫くことが重要なように思います。結局はこれら緊張の姿勢の背景には、過度の知識欲や不確かなものへの恐れがある訳で、何よりも宇宙を流れる意識を信頼して受け止めることが大切だということでしょう。


第3部 2章 段落278 [2010-06-19] <<  |  >> 第3部 2章 段落280 [2010-06-22]