ジョージ・アダムスキー「テレパシー」第3部 2章 段落269 [2010-06-07]

269 It is true that all form is brought into being through a drawing together of free elements; that concentration is the father of manifestation. So if we are interested only in discovering how much space we can press into the smallest conceivable mass, concentration is a marvelous thing. But I sincerely hope that the goal for which we are striving is much higher.

269 全ての形あるものは自由な元素を互いに引き寄せることを通じてもたらされたこと、集積は創造の父であることは真実です。ですから私達が如何に考えうる極小な塊に空間を圧縮させることが出来るかを知ることだけに関心を抱くなら、その集積は驚くべきものになります。しかし、私としては私達が努力しているゴールはもっと高いものであって欲しいと心から思っています。





【解説】

何気なく目の前の自分の手を見ても、この形あるものの由来はとなれば、その元素は宇宙空間のガス成分であったかも知れません。今日各々お原子が一つの形を作り上げる為、集積し、有機体を構成していることが分かります。即ち、本文で述べられているように、様々な元素がある目的の下、集約することで創造作用が実現することになります。

また、人間自身も自分の意のままに動く集約物を作りたいと願って来ました。集約集積の度合いが技術レベル、文明の段階を示すものとされている筈です。

その典型例が集積回路、ICチップです。髪の毛の太さの中に何本もの電気回路を組み込み、小型化高速化が計られた結果、今日では、携帯電話やパソコン等、かつて考えられなかった機能を現代の私達は日常、持ち歩くことが出来るようになりました。

しかし、本項ではこうした集約化、集中化の志向には問題もあると指摘しているのです。つまりは人間の思うようにコンパクトに凝縮させる思考傾向では、元来、宇宙空間に満ちている創造的な気運、自由な思考とは離れているからでしょう。私達が自然を自分の思い通りにしようとしていることに警鐘を鳴らしているように思えます。先日、たまたまICタグの応用事例について伺う機会がありましたが、何と米国では飼い犬にはICタグの埋め込みが義務付けられているとのこと。わずか直径1mm、長さ10mmほどの微小カプセルを犬に埋め込んで、外からリーダーをかざすと、そのタグの番号が読み取れます。まさに個体を管理する時代になっているようです。アダムスキー氏が本書を執筆した当時、世間では想定もされていなかった事柄が、起りつつあります。そもそも何の為の技術であるかが問われる時代になって来ている訳です。


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