ジョージ・アダムスキー「テレパシー」第3部 2章 段落270 [2010-06-08]

270 Our aim in this study is to discover how far out we can work from any given point. We are not trying to draw the universe into the level of the human consciousness, but to turn the human consciousness away from the personal self, that it may become universal. So the development of the true sense-man, and the reception of telepathic communication, does not depend upon concentration . . . but upon interest.

270 この学習における私達のねらいは、どんな与えられた地点からも如何に遠くに私達が作用することが出来るかを発見することにあります。私達は宇宙を人間の意識のレベルにまで引き寄せようとするのではなく、人間の意識レベルを各自の個我から離して宇宙的にしようとしているのです。ですから、真の感覚人の発達やテレパシー的意思疎通は集積にではなく、関心に依存するのです。





【解説】

私達はややもすると自分の手の中に全てを凝縮させ、それらを保持することで、自我(エゴ)の支配力を及ぼすことを志向して来たように思われます。もちろん、その中には箱庭や盆栽のように、その凝縮された中で広大な宇宙の片鱗を見ることもあったかも知れません。

しかし、私達は私達を取り囲む圧倒的に広大な宇宙に向けて自らの意識感覚を拡げて行くことが求められています。本項では"how far out we can work"と述べられている所です。この"work"については一言でうまく訳出出来ませんでしたが、要は「自分の認識領域、影響を及ぼす範囲とする」という意味であろうと考えています。

私達が自分の意識感覚をこのように宇宙空間へ拡大することで、今後、様々な印象も感知出来るようになる筈です。そのきっかけ、原動力になるのが、本文最後に書かれている"interest(関心)"です。つまりは宇宙的なものに関心を持つことが、この意識拡大の原動力となっており、若さを保つ秘訣でもある訳です。さり気なく書かれている言葉ですが、私達の視野を広げる上で、「関心」は進歩の原動力となることが大きなポイントなのです。


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