ジョージ・アダムスキー「テレパシー」第3部 1章 段落265 [2010-06-01]

265 This is exactly what happens within our bodies. Since we are one with the Cosmos, our rightful condition is a free state so that we might be receptive to all vibrations. But, due to the exaltation of the personal ego within us, we are usually adhering to the false magnetism with which we have endowed it.

265 これが正しく私達の身体の中で起っていることです。私達は大宇宙と一つである以上は、私達にとってふさわしい状態は私達が全ての振動を感知できるような自由な状況です。しかし、私達内部の個人的なエゴの増長によって私達は自ら与えた偽りの磁力にいつも付き従っているのです。





【解説】

私達は自ら、エゴへの忠誠を許して来たことが問題の本質であると言っているのです。そのエゴへの引力は実は真実のものでなく、偽りの力とも言っています。つまりは私達が日々勝手に造り上げた引力であり、習慣です。その解消は私達自身で行うことが出来ますし、そうする他に手立ては無いのです。

前項(264)にあるように、散らばった鉄粉の中央に置いた磁石のようにエゴへの集中が作用している状況であるなら、鉄粉を磁力の呪縛から解放するには、中央の磁石の引力を弱めて行く他はありません。エゴを小さくすること、即ち自己統制は古くから言われている修業の一つでもあります。ごく最近、生前にアダムスキー氏と極秘会見したことで知られる法王ヨハネ二十三世の日記(「ヨハネ二十三世 魂の日記」ドンボスコ社、2000年発行)を入手しましたが、その中で法王がまだ若い頃に記述した部分に、自己愛を無くすることに懸命に努力していたことが書かれていました。エゴに対して自ら厳しく接することでその増長を抑えることが、人間の生長にとって如何に大切であるか、分野を問わず優れた人物に成長する為、時代を越えて取組まれていたことがこのことからも分かります。


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