ジョージ・アダムスキー「テレパシー」第3部 1章 段落263 [2010-05-28]

263 Let us use an illustration such as this: We will take an ordinary pie tin, sprinkle a very light layer of fine steel dust over the bottom, then place it at one end of the room. Standing at the opposite end of the room, we will play a note on a violin. Since it is a recognized fact that a musical note creates a certain vibratory wave in the atmosphere relative to itself, if the note is held steadily we will find that the steel particles have moved about to form a picture of the note played. Because these particles are in a state of non-resistance, therefore easily moved, waves will appear in the layer of steel dust. This non-resistant state is comparable to the atoms when they are free in space, vibrating in harmony as they express Cosmic Cause. In this state they recognize their oneness with, and dependency upon, Cosmic Force.

263 このような事例を用いましょう。一般的なパイ焼き用ブリキ鍋を用意し、底に細かい鉄粉を極く薄く散らばせ、それを部屋の隅に置きます。部屋の反対側に立ってバイオリンで曲を弾くことにしましょう。音楽の音曲はそれ自体に相関して大気中にある振動波を造り上げることはよく知られている事実ですので、もしその音曲が一定に保たれれば、私達はその鉄粉が演奏された音曲の絵を形づくろうと動き回る様子を見ることでしょう。これらの粒子は非抵抗の状態にある為に、容易に動いて鉄粉の層の中に波紋が現れることでしょう。この非抵抗の状態は宇宙空間の中で自由に存在する原子達になぞらえることが出来、それらは宇宙の因を表現しながら調和した振動を起こしています。この状態の中で原子達は宇宙の力と一体化していることと、それに依存していることを悟っているのです。





【解説】

一つには宇宙を貫いている生命力のパワーに気付くことが大切です。都会では季節を味わうことも少なくなりましたが、少し足を伸ばして田園地帯や山に出掛ければ、そこでの生活は人間から小動物まで全く自然に依存している姿が見えて来ます。長い冬が終わり、春が巡って来れば、田んぼの代掻きや田植えにいそしむ等、農業は季節と調和して行われていることを見ることが出来ます。

一方、水が張られた田んぼでは、夜はカエルの大合唱がこだまし、明るくなるとサギが獲物を狙って白い姿を見せます。植えられたばかりの稲の葉も伴侶を求めて鳴くカエルもヒナの餌運びに余念のないサギも、これら全ては同じ生命の息吹きを感じ取っているように思います。これらのことが全国同時に行われており、生命の大合唱となっていることに驚くばかりです。

これら地表の隅々にまで統一的に起っている営みは、宇宙から降り注ぐある種の指令を自然界の各構成要素各々が受け止め、本項で示される鉄粉粒子のように、その波動に従い、身を任せていることを意味しているようです。季節の変化と簡単に片付けずにもっと生き物の各部を注意深く観て、彼らがどのようにして季節の変化を感じ、適切なタイミングに沿った生活が出来ているかを感じ取りたいと思っています。


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