ジョージ・アダムスキー「テレパシー」第3部 1章 段落258 [2010-05-19]

258 Because of its higher state of concentration, the same thing is taking place in our bodies to a much greater degree. The human consciousness, or personality, has come to the place where it is almost wholly interested in itself. That is, the chemicals composing the form are so highly organized that they do not feel the need of outside forces; although they must draw upon those sources for their support. Each human form is interested only in perpetuating itself; and through thousands of years it has created the habit of accepting only those impulses, or vibrations, that pertain to its own well-being.

258 そのより高密度の状況の為、同様の事柄は私達の身体の中では更に大きく起っています。人間的な意識、あるいは個性というものは、ほとんど全く自分自身にしか関心がない状態の所までに至っています。それは即ち、形を構成している化学物質は余りに高く組織化されている為、それらはそれらの維持の上から原材料を引き込む必要はあるものの、人体の外側の諸々の力を必要だとは感じていません。一つ一つの人体はそれ自身を永続させることのみに関心があり、何千年もの間、そのような衝動もしくは振動のみを受け入れる習慣を作り上げてしまい、それらは自身の満足の一部になっています。





【解説】

本文で言う人体維持への執心は、食物に対する関心によく表れています。一般的に見られる空腹時の食事の貪欲さは傍から見るとまさに、鬼のような様相をしているのではないでしょうか。また、食物については視覚から嗅覚までの感覚を総動員しており、各自が生き続けようとする意欲にはある意味、感心する程です。

しかし、その結果は自我は益々増長する一方、他人には考えが及ばない等の問題が発生します。各自が自己中心の生き方をしていれば、他人との衝突や環境の破壊は避けられません。何より他者を思いやるには、関心を他者にも向けることが必要であり、唯我独尊では外部から情報も入って来ない訳です。

その解決策は現実の世界である惑星を含めた自然環境が互いに切っても切れない相互関係で結ばれていることを学ぶことでしかありません。渡り鳥は誰がリーダーに選ばれるのかは知りませんが、整然と編隊を組むことが合理的な飛行方法であり、群れを成すことで外敵から身を守れることを知っています。また、その一羽一羽は全体と調和した飛行を続けることで遠距離を渡れるのです。各自の自主性、独創性を保ちながら、必要な時には一糸乱れぬ編隊を組む鳥達は、とうの昔にこの問題を解決している訳です。


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