ジョージ・アダムスキー「テレパシー」第2部 4章 段落245 [2010-04-23]

245 Approach a tree with a feeling of unity, then try to realize, your oneness with that life-form. In time, you will feel its pulsation. You will be able to trace its intricate network of roots through the earth, understand how they gather the needed elements for growth, and at the same time act as a ground for the tree. The portion above ground, the trunk, spreading branches and leaves, serve as an antenna; drawing life-giving elements from space that are just as necessary for its growth as are the minerals it obtains from the earth. The entire history of the tree, from the time the seed germinated, through all the years of drought and flood can become an open book when you are able to receive impressions from it. This knowledge and much more is available to you, because the same Breath that gives you life as a form, gives the tree life. You will find that the more you work with this inner feeling, the more you will become united with all phases of nature. This can be carried to the point where a flower will turn and nod to you.

245 自分と統一体であるとするフィーリングを持って木に近付き、その生命体と貴方が一体であると認識するように努力することです。やがて貴方はその木の脈動を感じるようになるでしょう。貴方は地面の中の根の複雑なネットワークを辿ることや、それらの根が生育に必要な諸元素を如何にして集めるか、また同時に木の基盤として役立っているかが分かるでしょう。地面から上の部分、幹や広がる枝や葉は地中から得るミネラルと同じように成長に必要な生命を与える元素を引き込むアンテナの役割をしています。木の全歴史は貴方がそこから印象を受けることが出来れば、種の発芽から、日照りや洪水を含んだ木の全ての歴史が明らかになるでしょう。この知識やそれ以上のことが、貴方には手に入ります。何故なら貴方に生命体として命を与えているのと同じ生命の息がその木に命を与えているからです。貴方がこの内なるフィーリングについて力を尽くす程に、貴方は自然の全ての側面と一体化することに気付くことでしょう。このことは花が貴方に振り向き、うなずくという所までに成し遂げられ得るのです。





【解説】

この頃の春の季節には毎朝通るケヤキの並木は、日毎に真新しい若葉が吹き出し、その勢いを見ることが出来ます。冬の間、葉を落とし、じっとしていた樹木がその枝先から各々新しい葉を出し始めています。この時期、1日で目覚ましい程の若葉の成長が起っていることは皆様お気付きの通りです。

本項は樹木との会話について詳しく説明されています。樹木と一体感を持って相手に溶け込み、その上で内部の生命力が感じ取ろうとする気持が大切です。とかく私達は動物と植物、あるいは鉱物と分け隔てを行っていますが、実はペットの犬と樹木との差は無いのかも知れません。植物と会話する話は、以前、ルーサー・バーバンクやピーター・トムキンズの著書(「植物の神秘生活」、The Secret Life of Plants)を紹介した通りです。

ここでの留意点は、誰かが特別な能力を持っていることを称讃するのではなく、自ら樹木と一体感を持って接し、相手の生命波動を感じ取れるよう、努力せよとしていることです。つまりはテレパシー訓練としてより本質的な意義を持っている訓練である訳です。また、それが可能となる理由として、私達の方が万物を貫く生命力に気付くからと明確に述べられています。

日本においてもこのような植物との親交を持った例としては、芹沢光治良の著書「神の微笑」を挙げることが出来ます。著者は自らの半生を振り返りながら、静かな山荘での生活の中で体験した樹木との会話の内容を述べており、著者が感じた樹木との会話がありのままに述べられています。一見、小説の形式を採ってはおりますが、著者が樹木とどのように親交したかが正直に書かれているように思います。


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