ジョージ・アダムスキー「テレパシー」第2部 4章 段落240 [2010-04-16]

240 All experiments should be conducted as a game, for a serious attitude will produce tenseness; thereby defeating your purpose. Human nature being what it is, tension from trying too hard is bound to enter, so your first attempts should be for short periods only. These experiments should be discontinued at the first sign of fatigue, for nothing constructive can be accomplished then.

240 全ての実験はゲームとして行われるべきです。何故なら真剣な姿勢は緊張を作り上げ、それによって貴方の目的を挫くことになるからです。そもそもの人間の性質として、一生懸命やり過ぎると緊張が入り込むことになるのです。そこで貴方の最初に行う試みは短時間にしておくべきです。これらの実験は疲れの最初の兆候が現れたら、中断しなければなりません。それ以降、何ら建設的なものは達成されることはないからです。





【解説】

本項で述べられている「ゲーム」についてですが、これまで「解説文」で私が述べて来たことは、テレパシーを単なる興味本位で取組んだり、人格的な向上よりは他人とは異なる能力を高めたいだけの、やり方(ノウハウ)を身に付ければ良しとすることへの警鐘です。一方ここでの「ゲーム」については、具体的な練習に際しては、気軽に楽しみながら行えと言っている訳です。

何事も心が落ち着いて自由な状態になっていないと良い仕事は出来ません。また本文では疲労感があってもダメだとしています。緊張や集中の状態は肉体細胞に著しい緊張状態を作り出し、各細胞に大きな影響を及ぼし、その影響からその後、著しい疲労感に襲われる訳です。本来の宇宙的生き方は、これら疲労感とは無縁なもので、自然と一体化した心の有り様をあらゆる場面に適用させなければならないということです。これら自然体の生き方は古代中国の老子の説いた内容と近いものだと思います。(ちなみに、最近、「タオ 老子」(加島祥造著 ちくま文庫)を読んでいますが、従来は難解な漢籍としての「老子」でありましたが、この本ではそれを現代語で表現しており、アダムスキー哲学の学習者には随分と親近感が持てる内容ではないかと考えています)


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