ジョージ・アダムスキー「テレパシー」第2部 4章 段落224 [2010-03-25]

224 We have shown earlier the influence uncontrolled emotions play in our lives; how bad temper can separate us from our friends and cause people to avoid us; how anxiety can bring unhappiness to us and to all around us. Therefore, is it not clear that our first task should be the conquering of these destructive emotions? No one can do this for us. Only we can change our thinking habits. However, now that we have a clearer understanding of the workings of our bodies and minds, this should be an easier goal to reach.

224 私達は先に、制御されない諸感情が私達の生活に及ぼす影響、即ち、如何にして不機嫌が友達から私達を引き離し、人々が私達を避けるようにさせ得るか、如何にして不安感が私達や私達の周囲の者全てに不幸をもたらし得るのかを示して来ました。従って私達の最初の任務はこれら破壊的な感情を克服することにあるべきだということは明らかではないでしょうか。誰もこれを私達に代わって行うことは出来ません。私達だけが私達の思考習慣を変えられるのです。しかしながら、私達は私達の肉体や心の働きについてより明確な理解を得ている今、これは到達するに易しいゴールである筈です。





【解説】

自分の感情をコントロールすること、即ち自制こそ、最初に取組むべき課題であると本項で述べられています。ここで注目したいのは、講座の前半が終わる段階に来て、具体的な指導が示されている点です。各自のエゴや感情をコントロールせよということは種々の道徳書にも書かれていることであり、アダムスキー氏も同様のことを指摘している訳ですが、大きく違うのは、宇宙の中の全体の中の原子分子の活動や目に見えない想念のやりとりの中で、私達の心や想念・印象の果たしている役割を十二分に読者に分からせた上で、日常生活における感情のコントロールを説いている点にあります。

真理というものはいつの時代にも変わらぬものです。かつて道を極めた先人が把握した真理は、周囲の者に伝えられましたが、その真理の言葉だけを引き継いだだけでは、その背景を理解することは出来にくいのです。全体との関係、何故そのことが大事なのかについて十分な理解があれば、半ばゴールは達成したと同じことです。これまで本講座で説明されて来た宇宙のこと、自身の肉体や心のことを十分に理解した上で、いよいよ実践的段階を迎えるという訳です。


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