ジョージ・アダムスキー「テレパシー」第2部 4章 段落222 [2010-03-23]

222 To the impatient mind, man's progress seems discouragingly .slow; but the Living Soul is ever unfolding and expanding. And though at times we may appear to have slipped back two steps where we have taken one, slowly but triumphantly man is preparing himself to become an occupant in another of the many mansions in the Father's house.

222 せっかちな心にとって、人間の進歩はがっかりする程、遅く見えます。しかし、生ける聖霊は永遠に開示し続け、拡張し続けます。そして時として私達は一段昇った所で、2段滑り落ちるかも知れませんが、人はゆっくりではありますが、意気揚々と父の家の多くの館の内のもう一つの館の主人となるよう準備を進めているのです。





【解説】

事を急ぐのは年をとった証拠でもあるように思います。長年、エゴの支配下にある人間は望んだことを直ちに結果として手にしたいのです。しかし、種を播いたからと言って、直ぐに芽が出て花が咲く訳でもなく、成熟には各々のプロセルと時間が必要です。

しかし、せっかちな心は一方で怠惰な心でもあり、最も大事な継続する努力を怠りがちです。自然界の時間の流れは雄大です。氷河の流れは年間30m程(1日約8cm)と言われる程のゆっくりとしてものですが、この間にも地球全体では毎秒29.78kmの公転速度のスピードで動いている等、その大きさの幅は広いものです。

問題はその歩みの速さではなく、その方向性です。個々の人間がどのような方向に進もうとしているのかが重要で、その方向性さえ誤っていなければ、無限の時間の中にあっては速さは問題ではありません。様々な側面を磨き、生涯を閉じる時、評価されるのは成果だけではない筈です。様々な環境の中で与えられた任務に如何に取組んだか、少しずつの精進の中でどのようなことを身に付けたかが重要だということでしょう。その魂が習慣に流され続けた人生か、高さはわずかでも自ら取組んだ中で理解を高めた項目があったかどうかで次の人生に大きな差異が生じるものと考えています。


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