ジョージ・アダムスキー「テレパシー」第2部 4章 段落221 [2010-03-19]

221 It is the instinctive, inborn desire in Man for a better understanding of all he sees about him, that keeps his eyes raised heavenward and his hand ever reaching for a higher rung on the Ladder of Life. If this were not so, he would have been content with a sub-human existence; never seeking the answer to why the Sun God rode through the sky each day, or how his protector from the storm, the mighty oak, sprouted from a tiny acorn.

221 人が生命の梯子のより高い段を目指して両目で天空を見上げ、手を上の段に伸ばすのは、自分に関するより良い理解を得たいとする本能的な生まれながらの願望です。もしそうでなければ、人は類人の状態で満足していたでしょうし、何故毎日太陽の神が昇るのか、どのようにして小さなドングリから彼を嵐からの守護者となる樫の木が芽吹くのか知ろうとはしなかったでしょう。





【解説】

向上心、探究心が進歩には必要だということです。また一方では、これら研究心は高齢者にとっては若さを保つ秘訣ともなっています。毎日、決まったように日が暮れ、再び夜が明ける日々ですが、朝早く日の出前に外に出れば、必ずと言って良い程、鳥達がじっと東の空を向いて太陽が昇ってくるのを、今か今かと待っている姿を目にすることでしょう。

私達は人工の現代文明の中、とかく自然とは隔絶した環境で生きがちですが、所詮、地球の表面に生きる他はなく、自然から暮らしの糧を得ている訳です。当然、身の回りの事物の探究心となれば、自分自身の肉体の諸作用や宇宙や大地における刻々の営みが探究の対象となることでしょう。先般、2月の上旬、アラスカのフェアバンクスへのオーロラツアーに参加しましたが、オーロラを見た感動よりは、ほぼ日本人だけがオーロラの出現に喜んでいたことに驚きました。元来、日本からJALのチャーター便が出るせいもありますが、現地でオーロラ観測に参加するのは日本人ばかり。まさに日本人は現地にとっては冬の閑散期に迎える絶好な観光客でもあるのです。このような暗い凍てつく真夜中に戸外に出て、天を仰ぎ、冷えきった中でカメラを構える光景は、欧米系の人々にとっては理解できない存在なのだろうと思った次第です。

いうまでもなくこの自然界の中で夜空の発光現象は美しいものであり、見ていると自然へあるいは宇宙への思慕の気持は自ずと湧いて来るものです。これら自然の美しさに関心を持ち、自ら進んで体験したいとする気持は大事なものだと考えます。このオーロラツアーに参加していた年齢層は様々で、若い女性のグループも多かったですが、特に杖をつくような高齢者が遠く長崎から成田に集まり、チャーター機に乗って、元気にオーロラ観測に参加し、戸外で写真を撮っていたのが印象的でした。日本も豊かになったと思うと同時に、皆さん元気の秘訣はこれら探究心にあるのではないかと思った次第です。


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