ジョージ・アダムスキー「テレパシー」第2部 3章 段落195 [2010-02-03]

195 Those with whom we come in contact daily, will affect our lives; but only to the extent we permit them. For example, when we meet a disgruntled person and listen to him expound his philosophy of gloom, unless we are on guard, a feeling of depression will envelop us which may last for hours or even days. This is caused by the melancholy vibrations emanating from his mind and body, affecting our mind and body cells with a feeling of despair. But when we have understanding, we can refuse to accept his attitude, and keep our minds serene while listening to him. This balance of mind will counteract any harmful radiations that might otherwise influence us.

195 私達が毎日接する相手は、私達の生活に影響を与えます。しかし、それは私達がそれを許す範囲までです。例えば私達が一人の不機嫌な人物と会ったとし、その者が自分の憂鬱の哲学を講釈するのに耳を傾けたとすると、私達は警戒していないと、意気消沈のフィーリングが私達を包み、何時間或いは何日も続くことになります。これはその者の心と肉体から発散している憂鬱の振動によって引き起こされますし、私達の心と肉体細胞に絶望のフィーリングを作用させるのです。しかし、私達に理解があれば、私達はその者に耳を傾けている間にもその者の姿勢を受け入れることを拒み、自分達の心を澄んだ状態に保つことが出来ます。この心のバランスは私達に影響を与えるかも知れない有害な放射物を阻止するのです。





【解説】

想念レベルにおいて私達は相互に深く影響をし合っています。とりわけ、尊敬すべき存在に対しては、その人の話に耳を傾け、その意味を心に留めようとするのは当然です。本項の例示の場合は、逆の例でしたが、地球には様々な段階、多様な波長の人々が生きている訳ですから、中には、事例のような注意しなければならない存在があり、或いは実際にはそのような決して参考にならない生き方の道を歩く者の方が圧倒的に多いのかも知れません。

これらマイナス面の反面教師は、身の回りにも多いことですし、本項で述べられたことも、その影響について多少なりともかつて経験したこともあるのではないでしょうか。世の中には迷える小羊を捕まえようとする悪徳の者もおり、金銭社会では詐欺も横行しています。しかし、最も注意すべきは「肉を切るものよりも魂を切るもの」に対してです。一見、もっともらしい事柄を述べ、個人の興味を引き付けて、最終的には本来の道を外させる、悪の手先に成り果てる者も多いのではないでしょうか。

しかし、一方では、本来の道に導く多くの存在もあることが救いとなっています。古来から良書とされている書物を読み、偉人の歩みを学ぶことは、大変意義のあることだと思います。また、現に同好の友を有している者はその出会いを大事にし、相互に切磋琢磨の道を歩む責任があります。かつてアダムスキー氏の周りには、多くの人々が集まり、氏を囲んだ小規模の会が催され、その中で氏は多くの事柄を語り、集まって人々に真理を説き、生きる上でのアドバイスを与えています。私も後年、その何人かの方とお会いし、当時の模様を伺いましたが、どの方からも実に昨日のことのようにリアルなお話を聞いたことを覚えています。それ程に、人物に直接、会って接するということは大きな影響を相手に与え、その生涯を決定つける程の出来事となることが分かりました。そういう意味でも、私達は一日一日を大事にしなければなりません。出会う人、一人ひとりに与える影響について心して一日を過ごしたいものです。


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