ジョージ・アダムスキー「テレパシー」第2部 2章 段落184 [2010-01-19]

184 Remember, as long as we allow destructive emotions to govern our thoughts, we interfere with the natural operation of the body, and we set up an effective block against any incoming impression except those of a like nature. When properly analyzed, these emotions are expressions of the personal ego; and the personal ego must be controlled before we can reach the goal of selfless self-expression.

184 私達が破壊的な感情が私達の想念を支配するのを許す限り、私達は肉体の自然な働きを妨げ、同類の印象以外のやって来る如何なる印象も阻止する有効な障害物を設置していることを覚えておいて下さい。適切な分析を行えば、これらの感情は個人的なエゴの諸表現であることが分かりますし、個人のエゴは私達が無私の自己表現というゴールに到達する為には、統制されなければなりません。





【解説】

以前にも紹介した通り、「怒りは敵と思え」の言葉の真意は本項で述べられていることにある訳です。この感情統制が成されなければ、時としてエゴは暴走し、身の破滅をもたらすことが危ぶまれます。時に殺人ざたにも至るこうした心の暴走は結局は自我(エゴ)の傲慢さや恐怖に源を発しているように思います。その為、古来から羞恥心を無くす為の修業や恐怖への対応等の訓練と思われる行が行われて来ました。もちろん、現代人には別のやり方がある訳で、本項にあるように身体内の仕組を踏まえての自我の統制を各自が取組む必要があります。

実は、他人がエゴ的な感情で話しているのか、そうでないかは良く分かります。実は自分自身が一番分からないようです。即ち、善悪いずれにせよ、精神と肉体が一体となって物事を行動する訳で、例え破壊的であるにせよ、その時、本人は一体となって行動を起こしており、一体化しているが故に、冷静な判断が出来ないのです。それを防ぐには、もう少し上位に自分の視座を置いて、演じる自分を観察する必要があります。全てを知る者に真似て、自我を常時監視し、より良い方向に導くことが大切だと考えています。(注:原文にdestrictiveとありましたがdestructiveの誤植としました。次回は第2部第3課に入ります)


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