ジョージ・アダムスキー「テレパシー」第2部 2章 段落177 [2010-01-07]

177 The focal point of this woman's life was her home, her husband, and her children. In her fervid desire to be a good wife and mother, she had become so immersed in physical tasks that she made everyone around her uncomfortable. On rainy nights her husband stopped on the drafty back porch and removed his shoes, traversing the length of the house in his stockinged feet so he would not mar the freshly scrubbed tile. The children's lives were ruled by stern admonitions: "be careful not to soil your clothes; pick up all your toys; for goodness sake, don't disarrange the furniture."

177 この女性の人生の中心は彼女の家庭であり、彼女の夫であり、子供達でした。彼女の良き妻であり、良き母でありたいとする熱烈な願望のあまり、彼女は物理的な課業に没頭するようになった為、彼女は自分の周囲のひとりひとりを不快にさせてしまいました。雨の夜には彼女の夫は肌寒い裏のポーチで立ち止まり、靴を脱ぎ、真新しく洗われたタイルを台なしにしないよう、靴下を履いた足で家を横切ります。子供達の日常生活は「衣服を土で汚さないように注意して。自分の玩具を片付けて。お願いだから家具を乱さないで。」との厳格な説諭に支配されていました。





【解説】

本来、家庭は安らぎの場である訳ですが、肝心の家庭に問題がある場合、事態は深刻です。仮に外の荒んだ社会で問題を抱えたとしても、ゆっくりできる家庭があれば余裕も生まれるものです。しかし、家庭に問題を抱えた場合、ある意味、逃げ場が無いことになります。

この場合、家を取り仕切る母親が家族の立ち居振る舞いと家の清潔を過度に固執した為に、他の家族に難儀な生活を強いてしまいました。

集団の中でもリーダーの及ぼす影響は大きい為、リーダーが抱く想いは構成員ひとりひとりに少なからず影響を及ぼします。また、従う構成員はリーダーが何を考えているかを感じ取るものです。昔の言葉ですが、「修身斉家治国平天下」という表現がありました。順次、自らの影響力を行使して、最終的には国を治めるという意味ですが、先ずは自らを修めることから始める必要がありそうです。自らの存在をどのように理解し、60兆もの細胞を配下の構成員としてどのように付き合って行くかを修めねばなりません。


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