ジョージ・アダムスキー「テレパシー」第2部 1章 段落154 [2009-11-27]

154 Our gardens furnish a very understandable example of this law in operation. The flower matures, broadcasts its seed, then dies. Through decomposition, the plant will return to the dust from whence it came; thereby releasing into the soil and the atmosphere, the atoms which once formed its body.

154 私達の庭はこの法則が働いている大変分かりやすい例を提供して呉れています。花々が円熟し、その種を散らすとやがてそれは死にます。分解を経て、その植物はそれが生まれたチリに還ることでしょう。その結果、かつてその身体を形づくった原子群は土や大気に解放されるのです。





【解説】

庭は小宇宙であり、私達に癒しを与えてくれます。また、春夏秋冬の季節のうつろいの中で次々に起る植物槽の変化には目を見張るものがあります。植物や与えられた環境の中でも、各自が精一杯の自己表現、託された各自の役割を果たしています。

その植物の素晴らしいのは、虫眼鏡で細部を見れば見る程、繊細で美しい構造をしていることです。また、その生長への意欲も驚く程で、枝が折れても、次々に新しい芽を出して、伸びようとします。特に尾瀬等の高原の植物の活動は大変早く、数日で草原の様相が一変するほどです。また、花の寿命も大変短く、ニッコウキスゲの花は1日で終わってしまうとされています。短い夏の間、植物達は競って各々の生命を表現している訳です。尾瀬においてはそれらの植物の死骸が堆積し、貴重な湿原を形成している訳です。

庭の植物や昆虫達を観察することによって、優れた業績を残された方も数多いようです。ファーブルや熊田千佳慕、熊谷守一氏らがその代表でしょう。彼らは自分の庭に来る昆虫達の生活をつぶさに観察し、生態学や絵画の分野で独自の成果を挙げられました。物質循環を身近な場所に発見すること、その循環の中に生き物達の生きる姿を見ることが望まれています。


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