ジョージ・アダムスキー「テレパシー」第2部 1章 段落139 [2009-11-05]

139 From the outside the house may appear very attractive. Upon entering we may find ourselves in a spacious, well-furnished room, with large windows offering a wide view of a peaceful countryside. But with the crossing of the threshold a strong revulsion, a deep depression, or in some cases an almost tangible feeling of hatred seems to fill the air around us. This disquietening effect will disturb us as long as we remain in the house.

139 その家の外側からは大変魅力的に見えるかも知れません。中に入ると私達は広々して上等な家具に彩られた部屋があり、大きな窓が平和な田園風景を見せています。しかし敷居を跨ぐや、強烈な憎悪と深い憂鬱、またある場合には明白な憎しみの感も私達の周囲に満ちているように思えます。この胸騒ぎの影響は私達がその家に留まる間中、私達を掻き乱すことでしょう。





【解説】

印象類に鋭敏になるにつれ、当初は良くも悪くも様々な印象類に気付くようになることでしょう。当然、この荒れた人間社会からは、多くの低い次元の想念が、丁度一度叩いてから長時間音叉が鳴り止まないように、物体にも浸透していることが考えられます。その為、その物体に近付いた場合、その残留波動を感知するようになる訳です。

問題はこれらの低次な想念に出会った時の本人の対応姿勢です。以前(133)で述べられていたように、その際にはsympathetic feeling(共感的フィーリング)を持って、その訴えを鎮め、本来の平穏な状態に戻してあげることが望まれます。その為には出会った本人がいたずらに恐怖心や厭世感等を持つことなく、慈悲の心でそれらの波動を受け止め、鎮められる度量が必要だということです。これがテレパシー学習を単なる想念波動に鋭敏になるだけのテクニックの学習から始めることの危険性だと考えています。

この地球においては多くの苦しみや怒りの感情が渦巻いているのだと思います。過去の大きな戦争や今なお続く殺戮で日々、多くの人々が亡くなっています。その人達や家族の苦しみ、怒りは同時に同様な事件を呼込む連鎖となっており、これらの想念波動によって地球は蝕まれているのです。その星の上に生きる私達は、否応なくそれらと共に歩む必要がある訳で、これらの低次な想念に対してもある程度受容的な姿勢が必要なのかも知れません。


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