ジョージ・アダムスキー「テレパシー」第1部 4章 段落120 [2009-10-07]

120 This may seem startling to some at first, but remember all creation is Divine Thought in action. Therefore man, with his reasoning mind, "given dominion over all the earth," possesses unlimited potential. Owing his very existence to this Cosmic Intelligence (or God), man instinctively feels a kinship with all life. And, the evolution, or refinement, of his thinking is the path by which the Prodigal Son eventually returns to the house of the Father.

120 このことは人によっては最初驚くべきことのように思えるでしょうが、全ての創造は聖なる想念が行動したものであることを忘れないで下さい。それゆえ、人は理性ある心を持ち、「全地上の支配権を与えられ」、無限の可能性を持つのです。この宇宙英知(神)への自身の存在に起因して、人は本能的に全ての生命に親近感を感じます。そして人の考えの進化や洗練は放蕩息子が遂には父の家に帰る道程でもあるのです。





【解説】

ここでの注目点は「万物への親しみ」という人間の特性です。今年(2009年8月)、99才で亡くなった絵本画家、熊田千佳慕さんは、最晩年まで野原に出ては虫の観察を続け、多くの昆虫達の細密画を残されました。日本のプチファーブルと呼ばれています。以前、テレビのインタビュー番組を拝見しましたが、当時90才代という高齢にも拘わらず、大変活発で、虫達と遊ぶ姿は幼児のようでもあり、その緻密は観察はやがて生き生きとした虫達の姿を大きな画面の水彩画にひとつひとつの細かい筆使いによって、虫達の生活の様を再現していました。

このように様々な創造物への関心は、自分の周囲の創造物、ひいてはその生みの親である創造主を理解する上で欠くことは出来ません。只、その観察も私達は4感のみでなく、自らのフィーリングを通して対象物との印象のやり取りが出来るレベルが求められます。しかし、この作業は人によっては幼年期には自然に出来ていた可能性もあります。即ち、周囲の様々な存在に対して、もっと親近感を持って接していた筈だからです。

このような本来、人間に備わっていた創造物に対する親しみは、大人になるにつれて失われ、利害関係のみが関心事になりますが、自然への回帰という命題に対しては、どうしても日常生活の中で、植物や動物、その他自然への関心を高め、そこではどのような印象が交差しているのかを知ろうとする必要があります。


第1部 4章 段落119 [2009-10-06] <<  |  >> 第1部 4章 段落121 [2009-10-08]