084 It is these four avenues that make up the mind of man today. They are the jailers holding him to the realm of the effective world; and until he can loosen their shackles by conquering them through self-control, man will remain a slave unto their whims. It is through our senses that we pass judgment on conditions, persons, nations; not understanding the oneness of all with Cosmic Cause.
084 今日の人間の心を作り上げているのはこれら四つの大通りです。それらは人間を結果の世界の領域に閉じ込めている看守であり、人が自制によってそれらを克服し、彼らの足かせを緩めるまでは、人は彼らの気まぐれの奴隷のままでい続けることでしょう。宇宙の因とともに全てとの一体を理解することなく、状況や人物、国家に対して裁きを下しているのは私達の感覚を通じてなのです。
【解説】
地球人を長年、この程度の文明に留めて来た原因は、感覚の奴隷として閉じ込められていることにあると言うことです。しかし、その直中にある私達は、そのことの重大性に気が付きません。地球という惑星においては誰もが同様な人生を送っており、感覚を拠り所とする生き方を送っているからです。
以前、「禁断の惑星」というSF映画がありましたが、その舞台は地球です。ストーリーの詳細は割愛しますが、ヒロインの父親の科学者が本人が気付かない心の奥で、娘を守りたいが為、感情が強烈な力を発揮して探検隊員を次々に襲ってしまうという話です。この映画の持つ意味は感情の力は実に強力であるということでしょう。
本書で学ばれている皆様は、私達が各々の感覚の反応(感情)に左右され、支配されていることが分かる筈です。この感情こそが問題で、私達は時として殺人を犯す程、感情に支配されがちです。これに対し、本項ではself-control(自制)によって状況を改善できると述べています。自分の感情や行動を自ら制すること、感覚反応を鎮めることが重要だとしています。
「怒りは敵と思え」と言う言葉がありますが、心に「裁き」を抱かせず自己を冷静に保つことで、表面的な感覚に左右されることなく、より深遠な印象の世界が広がって来るということです。
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