ジョージ・アダムスキー「テレパシー」第1部 2章 段落054 [2009-06-25]

054 My analysis continued. Since my human form had been brought into being by this Cosmic Intelligence, I, along with other forms of nature, must have inherited its laws and benefits, as well as its intelligence. Then why did I not have ready access to these birthrights?

054 私の分析は続きました。私の人間としての身体は宇宙英知によってもたらされたものであるからには、私も他の自然界の形有るもの達と同様、その知性と共にその諸法則や恩恵を受け継いでいる筈です。それでは何故、私はこれらの生来の権利を直ぐに入手出来なかったのでしょうか?





【解説】

全て必要なものが与えられているにもかかわらず、私達は未だ十分な恩恵を享受してはいません。その結果、本来備わっている自らの幸せに気付こうとしないまま、何処か遠くに理想郷を求めてさまよい歩く方を選びがちです。家を飛び出した放蕩息子の例です。しかし、多くの場合、外部に理想を求めても結局はその本人の問題に帰着する例も多いものと思われます。つまり、同じ光景、同じ環境を経験してもその受け止め方は人によって異なるからです。かつて、どれ程多くの人がイエスに直接会ったことでしょう。本来であれば、12使徒達以外にも多くの従者が出るべきですが、実際にイエスが生きていた当時、その人物の価値に気付いた人は少なかったものと思われます。(これはアダムスキー氏についても言えることで、晩年、身近に居て氏を支えていた人物は限られた人々であり、最後まで氏はひとりで自分の任務を果たしていました。)

問題は、与えられた恩恵に気付かないことにありますが、気付く為にはどのような手法があるか、つくづく考えていたところ、ウェイン・ダイヤー(Wayne Dyer)は、著書"The Power of Intention"の中で以下の説明をしていることに気付きました。"The way to establish a relation with Spirit and access the power of this creating principle is to continuously contemplate yourself as being surrounded by the conditions you wish to produce." (聖霊との関係を確保し、この創造的原理の力を入手する方法は、貴方自身を貴方が作り出したいと望む状況に既に囲まれているように絶えず思うことです。)

前項(053)で述べられていたbecoming better acquainted with himself(自分自身を熟知するようになること)と類似した気持の持ち方だと考えています。


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