055 I knew that scientifically the human body was a marvel of construction beyond the duplication of man. Just one small function of the body, which scientists do not fully understand, is the working of the "chemical laboratories" within us which daily extract and distribute the essence of the foods we eat. This alone is proof that the natural actions of the body obey the laws of Cosmic Intelligence. It must then follow that the reasoning mind has become so immersed in the material world of effect, it has temporarily lost sight of its origin. Man did indeed "hide his light under a bushel."
055 私は科学的に人体は人間というものの複製以上の驚異の建造物だということを知っています。人体のわずか些細な機能であり、科学者達が完全には理解していないこととして、私達の中にあって私達が食べる食物のエッセンスを毎日抽出し、分配している「化学試験室」があります。この一つをとっても人体の自然な行動は宇宙英知の法則に従っている証拠になります。そのことはまた、論じがちな心が結果の物質的な世界に余りにも夢中になっている為、心は一時的にその元の由来についての視野を失っていることに繋がっているに違いありません。人はまさしく「ともした明かりを升の下に置いてしまった」のです。
【解説】
身体の諸活動は明らかに宇宙の法則に従って、日々刻々の身体維持に必要な働きを行っています。一方では、私達の心はそのことを理解できず、見失っているという状況が続いています。
本文ではその心をreasoning mindと表現しています。この場合reasoningとは辞書に「論議しがち」「推理しがち」等の訳語があるように、ここでは「目の前の様々な現象(結果)の一つ一つに目を奪われ、振り回されて、背後にある肝心な法則の理解には到達できない論議好きな状態」を指すものと考えます。
もちろん、自分の身体は誰のものでもなく、各自の責任において維持されなければなりません。そしてその身体は誰の為に維持されているかを考えれば、私達は大変恵まれた環境に生まれていることが分かります。その創造主からの恵みを心(自我)はまずは感謝し、できれば返礼することが望まれます。他者に対する奉仕がそれです。
結果の世界である外部や外面よりは内部、内面への関心こそ私達には必要だということでしょう。
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