ジョージ・アダムスキー「テレパシー」第1部 2章 段落053 [2009-06-24]

053 This revelation made it apparent that all was contained within man, and the answer lay in his becoming better acquainted with himself. I recalled the well-known adage, "Man know thyself, and all things shall be revealed unto you." Until then I, too, had parroted this profound truth, unaware of the immensity of its depths. But now I realized that Nature held the key to the Cosmic universal language; silent, yet everywhere present; and it was here in the manifested world that I could find the understanding for which I searched.

053 この啓示は全てが人間の内側に含まれていること、そして答えは自分自身を熟知するようになることにあることを明らかにしました。私は良く知られている格言、「汝自身を知れば全ては明らかにされるだろう」を思い出しました。その時までは私もまた、この深みのある真理をオウム返しに繰り返すだけで、その深遠さに気付かなかったのです。しかし、今や私は自然が大宇宙普遍の言語の鍵を持っていることが分かりました。無言でかつ何処にでも存在します。そして、私が探し求めて来た理解を見出せたのはこの創造された世界の中のこの場所であったのです。





【解説】

「自然の中に真理が、自分の中に宇宙がある」ということです。前項(052)で述べられているように対象物を観察する際、それを全体との関連で把握しようとする姿勢が重要です。いわゆる木を見て森を見ずではなく、宇宙にまで続く全体との関連において、その意義を理解するということです。こうした相関性、相対性の理解が私達には不足しているということです。

また、私達自身の中に全ての答えがあるということは、各自がもはや何処か外部に目標を追い求める必要は無いことを意味します。自らの中に自我が見出せていない多くの宝物(才能や知識)も埋もれているということでもあり、本項にあるようにbecoming better acquainted with himself(自分自身を熟知するようになること)で、より深い真理が体得できるということです。自分を良く知るには、湧き起る自らの想念を観察することから、生命の源である各細胞との会話を試みる等、様々な応用が考えられます。

自分の中に真理を見い出す事例は数多くありますが、自分の中に全てがあると言っても、自我(エゴ)を増長させるのでは意義が正反対になってしまいます。「おのれが尊いのではない。おのれをおのれたらしめるものが、おのれのなかにあるから尊いのである。だからこのおのれたらしめるものを見い出さなくてはならぬ。自覚しなくてはならぬ。そのことなくして人は人としてのねうちがあるとは言えない。花を花たらしめるもの、光を光たらしめるもの、香りを香りたらしめるもの、その存在をはっきり知ることが大切である。」とは坂村真民の言葉です。(「坂村真民一日一言 −人生の詩、一念の言葉−」 致知出版社 平成18年12月)


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