ジョージ・アダムスキー「テレパシー」第1部 1章 段落029 [2009-05-21]

029 When we are able to employ this same joyful, relaxed state of mind in our daily living, our consciousness will be raised to the place where impressions of a universal value will come to us naturally. This does not mean that man will then ignore the world around him, for he was born on this earth to live as a participating unit with the whole of humanity, and he has not the right to withdraw. True understanding, or evolvement, will enliven his interest in his fellowman, for he will then recognize a kinship with all he beholds.

029 私達がこれと同じ楽しく、リラックスした心の状態を日常生活に適用するなら、私達の意識は宇宙普遍の価値がある印象類が自然と私達にやって来る位置に押し上げられることでしょう。このことは人が自分の周囲の世界を無視するようになることを意味するものではありません。何故なら人はこの地上に人類の全てと共に一つの構成単位として生きる為に生まれて来たからです。そして人には脱退する権利は無いのです。真実の理解、或いは進化というものは同胞への関心を活気づけます。何故なら人はその後自分の見る全てのものに親近感を認めるようになるからです。





【解説】

私達の当面の課題は不安定になりがちな自らの心を、自然界の他の生物を手本として、より安定的に、明るくゆったりした状況に保つことです。それは私達が回帰する創造主の下では全てが活発、活動的で、歓びに満ちていることに他なりません。初夏の野原にほんのわずかでもしゃがんで野の花の咲く茂みを覗けば、明るく輝く野草のジャングルの中をテントウ虫他の昆虫達が忙しく働いている調和した別世界を垣間見ることが出来ます。

日常、これと同じ気分に何故なれないかは私達自身の問題なのです。以前、ある方から「明るくなければ本物ではない」という主旨のお話を伺ったことがあります。つまり、従来インテリは世をはかなみ厭世的になることが当然だとする風潮がありましたが、それは誤りだということです。それは心が勝手に造り出した産物に過ぎず、真実は明るくゆったりとした流れの中にあるということです。

日本にも昔から「陽気暮し」や「他力本願」という言葉があるように、心を穏やかに保ち、宇宙に流れる創造の力の中に自らの活路を見出せとする主旨の教えがありました。それと同様、まずは自然を観察し良く知ることから心を平安に保つ第一歩が始まるということでしょう。


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