ジョージ・アダムスキー「テレパシー」第1部 1章 段落003 [2009-04-08]

003 Man is a thought in action. However, through his limited understanding he has caused the distortions which have resulted in the chaos he finds around him today. Man has the tools with which to work; but he has lost his awareness of their ability to serve him in the greater field of selfless, self-expression.

003 人は活動している一つの想念です。しかし、その限られた理解のために、人は今日、自分の周りに見る混沌の原因となる歪みを引き起こしています。人には役立つ諸道具が備わっています。しかし、人は無我の自己表現という、より大いなる分野で自分に仕えるはずのそれらの能力についての知覚を失ってしまっているのです。



【解説】

その時々で人間の持つ思考が人間自身だと断言しています。つまり、人の生涯で結局は各時点でどのような想念を抱くかによって、その人物の価値が決まるということです。このことは絶えず流浪しがちな人生において、刻々、自分がどのような想念を発しているか、絶えず注視している必要があることも意味します。まさに、肉体は精神の活動の結果として後から付いて来る存在だということです。

また、次に大事なポイントとして人間の理解力の不足から「歪み」を引き起こしていることが大きな問題だと訴えています。ここでは具体的な例の説明は述べられてはおりませんが、本書を読み進める中で、何処にその「歪み」があるのか、その原因は何かについて考えながら読み進める必要があります。もちろん、人間にはその必要な道具が備わっていることを自覚しなければなりませんし、その為には各自一人一人が、自分の内側にどのような諸道具が埋め込まれているのか、宝探しのように楽しみながらも探究する必要があるということでもあります。また、自らをその本来の活躍の場である「無我の自己表現」の場に積極的に置くことが、その諸道具に近づく良い機会となるものと思われます。


第1部 1章 段落002 [2009-04-07] <<  |  >> 第1部 1章 段落004 [2009-04-09]