ジョージ・アダムスキー「生命の科学」第10課 段落386 [2008-11-05]

386 One should never discourage the mind as it proceeds to gain knowledge. So perhaps it would be best to leave the eyes open and focus the attention on the hands. Through this you will begin to realize what the hands mean to you and what an asset they are to your life. After you have received good impressions of the importance of your hands, close your eyes and see what you will get then. If you are operating properly, without your mind guessing, you should see your hands constructed of thousands of molecules all very active, never stopping to rest for a moment. And you should receive the knowledge of the type of molecules that construct the nails, joints, etc. And you should be able to see the structure of your hand and the movement of energy better than any instrument could show. You can do this to any part of your body, if you want to know how your body functions.

386 人は心が知識を得ようと前に進む時、心を落胆させるようなことを決してしてはいけません。ですからこの場合、おそらく両目を開けて両手に注意を向けさせて置くのが最も良いと思われます。このことを通じて貴方はその両手が貴方にとってどのような意味を持つか、またその両手が貴方の生涯にとってどんなに財産になっているかを理解し始めることでしょう。貴方が貴方の手の重要性について十分な印象を受け取った後に、両目を閉じてその後、何が印象として得られるか観察して下さい。心が空想すること無くもし貴方が適切に行動しているなら、貴方は貴方の両手が何千もの一瞬たりとも休むことなく全て活動的な分子から構成されていることを見ることでしょう。そして貴方は爪や関節等を作り上げている分子達の知識を受け取ることでしょう。また、貴方は貴方の手の構造やエネルギーの動きについて如何なる装置よりも良く見ることができるでしょう。貴方はもし、貴方の肉体がどのような機能を果たしているかを知りたいと思えば、このことを他の部位に対して行うことができます。





【解説】

私達の心に対する訓練は、丁度、児童に対するように行う必要があるということでしょう。つまりは子供の欠点ばかりを追求したり、成果が出ないことで責めたりしてはいけないのです。本項では訓練に当って心をがっかりさせないよう、最も身近な「手」を例に、如何にして印象を得るか、説明しているのです。

以前にも書いたかと思いますが、私達にとって最も身近な存在は手であります。少し考えれば、朝目覚めてから夜眠りにつくまで、手は私達の身の回りの世話をしています。生活の場面全てにおいて私達は手の世話になっているのです。心の思い通りに動く、繊細で巧妙な動きはその内部の緻密な構造と、絶え間なく循環更新される人体の生命活動が支えています。これらの成果として最も緻密な部位として手が各自に与えられている訳です。

以前聞いた話に、人間はその最期を迎える時、ほとんどの人が目の前に手をかざしてまじまじと眺めると言います。それは長らく生きて来た中で最後まで自分に従い、支えてくれた存在に感謝し、これまでの歩みを振り返るひとときなのでしょう。もちろん、足やその他の部位も注意して観察すれば、同様の機能を果たしてくれていることが分かります。それほどに私達には従順で常に私達を支えてくれる肉体装置が与えられています。その与えられた贈り物をしっかり維持し、本来の機能を発揮することは贈られた者の務めです。


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