ジョージ・アダムスキー「生命の科学」第10課 段落384 [2008-10-31]

384 So now let us proceed with the first step: First your mind must relax, and this can only be done when the mind loses interest in itself in its own behalf. Like a boy who is interested in baseball, but if he wants to learn and see something else he has to put his first interest completely out of his mind and give full attention to that which he is about to learn or see.

384 それでは今から、その第一段階に進みましょう。最初は貴方の心はリラックスしなければなりませんし、これは心が自分自身の利益に関して自分自身への関心を失う時にのみ起こり得るのです。野球に興味を持っている少年に例えれば、もし彼が何か他のことを学び、理解しようとするならには、その最初の興味(訳注:野球)を完全に心の外に追いやって、全ての注目を自分がこれから学ぼう、あるいは理解しようとすることに集中する必要があります。





【解説】

以前にも述べたかと思いますが、この「生命の科学」における実践的な訓練についての記述は、実に当課等、シリーズの後半以降に現れます。その意味は学習者が十分に基礎的な原理や状況を学び取った上で、初めて具体的な実技に入ることを意味します。いわゆるテクニックだけをみがいても、その者の内面が未発達の場合、却って害をもたらすことが多いからです。

さて、著者は学習者に自分自身の損得について関心を捨てなければ、最初の段階であるリラックスも出来ないと注意しています。その少年にとっては野球こそが自分自身の関心事であっても、本来、少年にとって学ぶべき事柄は更に広く大きいものがある筈です。これらを少年期に身につける為には、少なくも一つ一つの課題に対しては言わば、自我の趣味嗜好を一時、心の外に追い出して、各々の課題に全力で立ち向かうことが必要だということです。


第10課 段落383 [2008-10-30] <<  |  >> 第10課 段落385 [2008-11-04]