ジョージ・アダムスキー「生命の科学」第10課 段落380 [2008-10-27]

380 One must be very careful to avoid wishful thinking which the mind usually likes to promote. Or imagination which the mind likes to promote in its own favor. For the imagination does promote pictures as there are two phases of impressions. The imaginative mind likes to create freaks such as constructing a man's head with two faces. One in the back and one in the front, but nature does not construct a head like this. I mention this for the impressions and pictures that will come through consciousness will be closely related to imagination. And the mind is quite an expert at this for it has copied its action from consciousness. There must be something genuine before there can be a counterfeit and this is the case with the imagination, so one must be careful.

380 人は心がいつも奨励しようとする希望的観測を避けるよう注意深くあらねばなりません。或いはまた心が自身への味方を促進する空想についてもです。何故なら、印象には二つの局面があり、空想は映像を促進するからです。空想性を持つ心は顔が二つあるような人間の頭を作り出す等、倒錯物を造り出したがります。顔の一つが裏側にもう一つが表側にあるようなものです。しかし、自然はこのような頭を造り出しません。私はこのことを、意識から来る印象類と映像類は空想にとても近い関係にある為、述べているのです。また、心は意識からその行動を写し取って来ている為、この点において全くの熟達者なのです。偽者が存在する以前に何か本物があるにはちがいありませんし、これが空想についての実状です。ですから人は注意深くあらねばならないのです。





【解説】

真に印象が心を通過するや否や前項(378)で述べられているように、心の中に留まっていた心の産物である様々な思いがそれらを取り巻き、その印象の持つ本来の意味をはぐらかして、心が独自に造り上げた勝手な妄想に置き換え、主人であるその人間を自分(心)の都合の良いように仕向けることを本項は警告しています。

人真似を得意とする心は、意識の力さえも真似てその印象に近付き、その意味をねじ曲げようとするのです。その為、これを防ぐには各自は自らの心の働きに警戒しながら、ひたすら誠意を持って、意識の伝えようとしているメッセージを受け取ろうとする必要があります。まさに、この点は自分自身との絶え間ない戦いでもあるのです。

個人的な感想としては、一つの印象から長々とストーリーが繰り広げられるように見える場合は、心の創作である場合が多く、逆に何か分からない、或いはかすかで掴み所の無い印象の場合は、真の意識からの印象であることが多いように思います。その判別は、もちろん、その結果からその印象が正しかったかどうか、後日判明することによります。少しずつ各自、こうした経験を積む中で、これは本物の印象、これは偽者というように次第に判別できるようになるものと思っています。


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