ジョージ・アダムスキー「生命の科学」第10課 段落377 [2008-10-21]

377 Remember that consciousness will convey impression to the mind that will seem foreign, like all new things do at first. But let your mind become as a little child listening and observing impressions and pictures that may come without questioning or trying to make a better picture out of the revelations.

377 意識は最初、あらゆる新しいものがそうであるように、心にとってよそものに思えるような印象を運んで来るでしょう。しかし、貴方は疑問を挟んだり、その啓示からより良い全体像を作り出そうすること無く、心を幼子のようにして、そのやって来る印象と映像に耳を傾け観察させることです。





【解説】

何事についても率直、誠実が一番なのですが、事、印象への態度は必須な条件です。先日も長らく墨絵を描いている人から墨絵の描く上での留意点について聞く機会がありました。それによると筆使いのスピードが重要だと言うのです。初心者はお手本を横に見ながら、描く為、形に捕われ、どうしても筆の動きが遅くなり、筆先がギクシャクしがちです。それでは生き生きした絵は描けないとのこと。自分の中に描くものを決めたら一気に描くことだと聞きました。

印象に従い、あれこれ考え巡らすことなく、率直に素早く筆を進めることが生き生きした表現を紙に残すことになるのだと思います。そう考えれば、運動選手の演技も決して一つ一つの動作を考えながら行っているのではないことに気付きます。来る印象に身体が直接反応することで、あのような美技が生まれるということでしょう。

私達は印象の海の中で生きていると言われています。無数無尽蔵な印象が私達を毎秒、貫いているのであり、それらに少しでも鋭敏になるために、私達は自分の心というその道路に不要な障害を置いてはなりません。本人(心)が当面理解しがたいものでも積極的に心を通過させ、後日になってその価値を発見してもよい筈です。自然から毎日、無償で贈られて来る印象にもっと気付き、活用するよう贈り主は願っているのです。


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