ジョージ・アダムスキー「生命の科学」第10課 段落371 [2008-10-10]

371 And what would be the extension of our mind? A desire for knowledge must be the foundation. I will use a mechanical device as an example. In the early days of astronomy a small optical instrument was constructed to look into space towards the stars. It was a sort of extension of sight through a mechanical device to see and learn more about what was seen as a light. And to try and tell if it was solid, and if so what was on it. As the Moon was the closest large object, it was the first to be observed and mountains and craters were seen on it. The physical sight could not see these, so we could say that this was a mechanical eye which helped to extend knowledge, all because there was a desire to know. For something within man has always told him that there was more to life than this earth. As time passed. progress has been made in an extended view through the instruments. And today the 200 inch telescope on Palomar Mountain is bringing knowledge to man of bodies previously unknown, existing in invisible space. And this is just a beginning for electronic instruments will reveal much more. This is also true through a microscope.

371 そして私達の心の拡張とはどのようなことでしょう? 知識に対する願望がその基礎であるに違いありません。一例として機械装置を取り上げようと思います。天文学の初期の頃は、小さな光学装置が星々に向けて宇宙を覗き込む為に組立られました。それは光体として見られたものについてより大きく見て学ぶ為の機械装置を通じてのある種の視覚の拡張であったのです。また、それが固体であるかどうか、またそうであればその上に何があるのかについて調べて知らせる為でありました。月は最も近い天体であった為、最初に観測され、月面に山脈やクレーターが観測されました。肉体の視覚はこれらを見ることは出来ませんので、私達はこれを知識を広げるのに役立つ機械的な目と表現することが出来ますし、これら全ては知りたいとする願望があったから出来たことなのです。何故なら人間の内部の何かが常にこの地球以外に生命について更に何かがあると語りかけて来たからです。時が経つにつれ、装置により視界を拡張する為の進歩が為されました。そして今日では、パロマー山の200インチ天体望遠鏡は目に見えない宇宙空間に存在する以前に知られていなかった天体を人類にもたらしています。これは単なる始まりでしかありません。電子装置は更に多くのものをもたらすことになるからです。これはまた、顕微鏡についても同様に真実です。





【解説】

本課の主題である意識による旅行を実現させるには、私達は心を拡張させる必要があるということです。即ち、肉眼では見えない世界があることは、天体望遠鏡で夜空を観察すれば実感できますし、高倍率の顕微鏡下ではミクロの世界の動きを眺めることが出来ます。これらは、そうした世界を覗きたい、その世界を知りたいとする人間本来の願望が元となって各々の装置が開発されたことに他なりません。これらは本文に明記されているように機械的な装置によって得た私達の視覚の拡張と言えるものです。

しかし、それ以上にパワフルで宇宙の隅々にまで移動できるのが宇宙意識に乗るということでしょう。これらは極く自然の機能として、人間以外の他の生物達は常時、行っているのかも知れません。季節の訪れを知り、何千キロも離れた土地を目指して群れが移動する渡り鳥等、身の回りには生き物達の超能力が多く見られます。まして最高位の創造物である人間としては、更に宇宙空間を把握する能力を備えているに違いありません。その原動力として、本文のはじめに書かれている生命に関する知識への願望が重要だと言っているのです。

なお、本文最後に電子装置によって更に高倍率の望遠鏡や顕微鏡が出来ることをアダムスキー氏は指摘していますが、それは現在、ハッブル宇宙望遠鏡や偵察衛星に応用されているデジタルカメラのシステムや電子顕微鏡等の実用化を1960年代に指摘していたことに注意したいところです。


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