ジョージ・アダムスキー「生命の科学」第09課 段落359 [2008-09-24]

359 All that a person has to do is to look at the thoughts expressed by man today to see how foreign they are to cosmic principle. And we know how hard it is for a man to accept cosmic principles, showing the vast difference between the two manifestations. This is why he feels that he needs perfection, for the mild conscious feeling is still present as a perfect manifestation. Even though he became foreign to it he feels that there is perfection some where. And this feeling pulls him towards its accomplishment. But man will never reach this state by taking the highways of least resistance. This has been proven through the ages. Only here and there an individual has traveled on the right path, through self will and not yielding to opposition from the masses.

359 人が為さねばならないことの全ては、今日人間によって表わされた想念類が如何に宇宙的原理に縁遠いかを見ることです。そうすれば私達はそれら2つの現れの間にある途方も無い距離が見える等、人間にとって宇宙的原理を受け入れることが如何に困難であるかが分かります。しかし、これが人が極致を必要とすると感じる理由です。何故なら穏やかな意識の感覚が完全なる現れとしてそこに存在するからです。人がそれに対して無縁な存在であったとしても、人は何処かに極致が存在すると感じているのです。そしてこの感じがその者をして成就に向けて引き寄せます。しかし、人は最小の抵抗の道を通ってはこの状態に到達できません。このことは世代を通して証明されています。わずかにあちこちに個人が自己の意志を貫き、大衆からの反感に屈せず、正しい道を旅しているだけです。





【解説】

この本文の主題となっている"foreign"について考えて見ます。本文では「今日人間によって表わされた想念類が如何に宇宙的原理に縁遠いかを見ることです」とあります。その「縁遠い」に対応するのが"foreign"です。本シリーズでは場合により「よそ者」とも訳しています。"foreign"の持つ語感としては、「異質な」「無関係な」「相容れない」「合わない」「無縁な」があり、「日常親しんでいるもの」"familiar"の反対語です。

その意味する所は、私達人間は如何に宇宙的原理からかけ離れた概念を持ち、宇宙的原理を無視した、自分達だけに通用する制度の下で暮らしているのかに気づけということです。もちろん、極致(完徳)の道を求める者にはより良い世界が存在することを感知できるのですが、それも実際に行おうとすると、訳も分からない目標に向かっての努力はしたくないと心は抵抗し、身体は眠りたがります。しかし、それでも決心して、少しずつ前進すれば自分が確実に進歩の道を歩んでいることが分かる筈です。

先ずは現実を直視し、私達人間たどれくらい宇宙的存在から乖離した生活を送っているかを自覚することから始まるということです。


第09課 段落358 [2008-09-22] <<  |  >> 第09課 段落360 [2008-09-25]