ジョージ・アダムスキー「生命の科学」第09課 段落358 [2008-09-22]

358 This is why people feel a division between themselves and the Creator with a great distance between the two, when in reality there is none. This effect known as the carnal man or ego promotes foreign cells through his aggression and they in time cause his body to be anything but healthy and perfect. Thus many types of diseases are brought about by his many unpleasant expressions as we mentioned before. For as we know, as a man thinketh so is he.

358 これが何故人々が自分自身と創造主とがとても大きな距離、離れていると感じる理由です。しかし、実際にはその距離は無いのです。肉欲的人間、或いはエゴとして知られるこの結果物は、その攻撃性を通じてよそ者細胞群を増殖させ、それらはやがてその肉体に健康でも完全無欠とは程遠い状態をもたらします。こうして、多くの病が以前述べたように、その者の多くの不愉快は表現によってもたらされるのです。何故なら、私達が知っているように人は考える通りの者になるからです。





【解説】

エゴ、肉欲的細胞が独立したいが為に陥った創造主との乖離は、やげて行き詰まり、自らの心身を痛めつけることになります。しかし多くの場合、そうした生活パターンは習慣化している為、そこから抜け出ることは容易ではありません。生活に疲れた人、ギャンブルに身を投じている人を見ると、皆、爽快さとはかけ離れた表情をしています。各自、生まれついた頃とは大きく異なった人生を歩んでしまったのです。

もちろん、その人各々の事情がある訳ですが、やはり、お金の有り無しに関わらず、生気ある生き方を全うしたいものです。その為には私達はエゴが勝手に造り出した誤った概念や自分の生き方が、この環境ではやむを得ないのだとする言い訳に耳を貸すべきではありません。ひたすら大自然を観察し、その中に息づいている万物が当然のように従っている宇宙の法則に目を凝らし、耳を傾けなければなりません。そうする中で、自然界の生き物達が、どのようにそれらを把握し、それに従っているかを知ることが大切です。

自然の中では、例え一夏の命であっても、皆精一杯の生命を生きています。何一つ、将来を心配したり、悲しんだりするものは居りません。むしろ、夏の終わりのつかの間の晴れ間に、法師蝉がその鳴き声を謳歌し、周囲の者達に自分のメッセージを無心に伝えています。

私達の生命の科学の学習は決して、病気治しの為に行うものではありませんが、エゴ全般の動きの実態を学ぶことで自然と体内の細胞が整えられ、結果として健康な生涯を送ることになるということです。

最後に、本文末尾に"as a man thinketh"という一節がありますが、参考までに同名のタイトルの啓蒙書についてご紹介しましょう。

以前(037)にも述べましたが、ジェームズ・アレン(James Allen 1864-1912)に同名の書"As a Man Thinketh"があります。その中に以下の記載があります。

"That circumstances grow out of thought every man knows who has for any length of time practiced self-control and self-purification for he will have noticed that the alteration of his circumstances has been in exact ratio with his altered mental conditions. So true is this that when a man earnestly applies himself to remedy the defects in his character, and makes swift and marked progress, he passes rapidly through a succession of vicissitudes.(略)

Every thought-seed sown or allowed to fall into the mind, and to take root there, produces its own, blossoming sooner or later into act, and bearing its own fruit of opportunity and circumstance. Good thoughts bear good fruit, bad thoughts bad fruit.モ

「環境が想念から成長するということは、自制と自己浄化を多少なりとも実践して来た者は分かります。何故なら自身の環境の変化は自分の変化した心の状態と正確に比例して来たことに気付いているからです。ですから、人が心底、自分自身に対して自分の性格の欠点を治し、素早く目に見える進歩を成し遂げるなら、その者は人生の転換をいち早く通過するのは本当です。(略)

心に蒔かれた或いは心に落とされた一つ一つの想念の種は、そこに根を伸ばし、それ自身の花を付け、いずれは行動に移し、それ自身の機会や環境という果実を産みます。良い想念は良い実を、悪い想念は悪い実を産むのです。」(竹島試訳)


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