ジョージ・アダムスキー「生命の科学」第09課 段落357 [2008-09-19]

357 Faith is the most important factor in life, for all men are not out for themselves and many are interested in the betterment of humanity. Each man must believe in someone and he might just as well believe in the ones who are interested in the betterment of his being, especially in the cosmic field. And he should learn to obey his conscious feelings that constantly remind him of his potentials. We have mentioned cosmic cells and carnal cells and that the cosmic ones are the primal force of all creation. And by multiplying they bring forth the secondary cells which are the offsprings of themselves with all the potentials of the original. This is where the two enter, the carnal man and the cosmic man, for the carnal one is the offspring of the original. And from here man begins to multiply his own ideas and by doing so he loses his cosmic identity in his creation of what we call foreign cells.

357 信頼は生命の中で最も重要な要素です。何故なら人は全て自分自身の為だけに動くものではなく、多くは人類の向上に関心を持っているからです。個々の人間は誰かを信じておりますし、その者はまた、自分の存在の向上、とりわけ宇宙的分野に関心を持つ者を信じています。また、その者は常に自身の可能性を思い出させる自分の意識的フィーリングに従うことを学ばねばなりません。私達はこれまで宇宙的細胞群と肉欲的細胞群について述べて来ましたし、宇宙的細胞群は全ての創造の主要な力であることを述べました。そしてそれらが増殖することによって、それらは元の全ての能力を有するそれら自身の子孫である第二段階の細胞群をもたらします。ここが肉欲的人間と宇宙的人間が入り込む場所となります。肉欲的細胞は原始細胞の子孫であるからです。そしてここから人は自分のアイデアを増殖させ始め、そうすることによってここで私達が言うよそもの細胞なるものを自ら造り出す中で、自らの宇宙的正体を失ってしまうのです。





【解説】

今回は少し細かな話しになりますが、いつも問題になる「faith」という言葉の意味合いについて解説したいと思います。冒頭、「faith」が人生の中で最も大事なことだとアダムスキー氏は述べています。この場合、文脈に沿って読んでいただければ分かることですが、この「faith」なる言葉を従来のように「信念」と訳されてますと、文の意味が通らなくなります。本シリーズではfaithを一貫して「信頼」あるいは「信仰」と訳しています。

これは、通常、「信念」と表現すると何か「自らの意志を強固に維持して、何物にも動じない決意」という意味に受け取られますが、本文から分かるように、「faith」には「何かエゴのレベルでは図り知れない創造主の世界を信頼する」というような意味合いがあることに気付きます。

人間は本来、こうした「faith」を皆、持っており、その根源にあるものが宇宙的細胞であると言っているのです。これは「信仰」と言っても良いものだと思っております。

しかし、エゴが増長するにつれ、自ら造り出す第二段階の細胞群が勝手な暴走を続けることによって、次第に自分の本来の正体を見失ってしまうと言うことで、その場合にはその人には次第に「faith」なるものが失われて行くことが分かります。常に、誠実であり、創造主に謙虚であることが人生の中で一番大切だと言っているのです。


第09課 段落356 [2008-09-12] <<  |  >> 第09課 段落358 [2008-09-22]