ジョージ・アダムスキー「生命の科学」第09課 段落353 [2008-09-09]

353 Some may ask, what if there is no improvement over a period of time ! It seems under these conditions the sense mind returns to the original state, but it has lost its identity. The normal cells unite with other cosmic cells and the carnal cells are gradually absorbed by the cosmic ones. There will never be a time, once a man learns the other half of himself that he cannot view the Cosmos at will. For then he will be the cosmic self.

353 ある期間経っても進歩が無い場合はどうなるのかとお尋ねになる人もいるでしょう。それは感覚心がもとの状態に戻りますが、感覚心の自己識別性は失われてしまう状況のように思われます。正常な細胞群が他の宇宙的細胞群と団結し、肉欲的細胞群は徐々に宇宙的細胞群に吸収されて行きます。一旦、人が自分自身のもう半分を学べば、意のままに宇宙を見られないようなことは一時も無いでしょう。何故なら、その時、彼は宇宙自身になっているからです。





【解説】

本項はある意味、私達の大多数がこれから直面する事態を示しています。自我(エゴ)は実は永続しないことを本文では警告しているのです。文中の「ある期間」とはどれほどの長さを示すかは明記されておりません。しかし仮に生まれ変わりがあったとしても、結論的には同じことなのです。つまり、現在の私達はその「ある期間」のリミットにそろそろ近い可能性があるからです。

その自我の消失について文中では「肉欲的細胞群が宇宙的細胞群に吸収される」と表現されています。つまり、丁度、「食細胞」(別名「マクロファージ」。白血球の一つ。生体内に侵入した細菌やウィルス等を捕食し消化する。)によって不要な存在、人体にとって危害を与える細胞と見なされ、食べられてしまう現象と似ています。このような状況は、一度に起って一夜にして大転換するとは考えにくいと言えます。むしろ徐々に進行すると考えた方が良いようです。そうなれば自我の活動は徐々に低下し、意欲は薄れて来ることが想定されます。また、その結果、ますますエゴの発する想念は自己保身の為、終末に向けて荒れたものになる可能性もあります。

これらの状況は、私達のいわゆる老化現象をそのまま表わしているのではないでしょうか。もちろん人によってこれまでの精神レベルの発達程度に応じて、状況は大きく異なります。つまりは、その人の精進の結果、即ち成果は晩年期により一層顕著になるということでしょう。私達が不幸な事例を学習することはもちろん必要ですが、更に先を目指した学習を進めるべきことは言うまでもありません。


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