ジョージ・アダムスキー「生命の科学」第09課 段落341 [2008-08-20]

341 The cosmic cells are always ready to help the carnal ones but this must be done by the insistence of the sense mind. And the process is no different than training a vicious animal to honor and obey. For through this kind of act the tendencies of viciousness are changed to kindness through chemical changes. The modern tranquilizer drugs do this, but only temporarily. To have a permanent lasting effect the sense mind must submit itself to such a change. During the change there naturally will be a conflict for the carnal cells will not be too willing to change. But the individual must stand firm, paying little attention to the unpleasantness that he will go through during this period, if he is to live a cosmic life instead of a personal existence.

341 宇宙的細胞は常に肉欲細胞を助けようとしていますが、これは感覚心の強い主張が無ければなりません。そしてその過程は凶暴な動物を訓練するのと違いはありません。何故ならこの種の行動を通じて、凶暴な傾向は化学的変化を経て優しさに変化するためです。現代の精神安定剤はこの働きをしますが、それは一時的です。永遠に続く効果を得るには、感覚心は自分をこうした変化に委ねなければなりません。その変化の間には当然、葛藤もあるでしょう。肉欲細胞らは変化することを余り好まないだろうからです。しかし、各自は、個人の存続の代わりに宇宙的生命を生きようとするなら、この期間で体験する不愉快さに少しの関心を払うことなく、しっかりそこに立ち向かわねばなりません。





【解説】

身体に役立つ細胞はいわば人体という巣箱の中で甲斐甲斐しく働く働きバチのように活発に活動しています。それらは常に巣全体を維持する為に必要な仕事をこなし、仲間達に必要な情報を分ち与えています。そうした中、巣の中には本文で言う「よそ者細胞(肉欲細胞)」という働きバチの恩恵を受けているにも拘わらず勝手な行動をとる者達も数を増やしているというのです。

これらは身勝手な思想を持つ者達ですが、その者を統制する感覚心が適切な処置をとれば、再び本来の姿に変化できるということです。それまでの間には葛藤も多いのですが、究極には圧倒的能力を持つ宇宙的細胞の感化を受けることでしょう。

また、このためには、原文の最後に何気なく書いてある「個人の存在の代わりに宇宙的生命を生きようとする」ことがポイントになると思っています。とかく私達は名声を好み、他人から尊敬され大切にされたいと思うものです。しかし、自然界では個人が尊ばれることは一切ありません。冒頭のミツバチの世界でも例え働きバチが外敵との戦いで多くが死ぬことになっても、ハチ達は何ら悲しむことなく、生き残った者達が次に必要なことを成し遂げようと新しい活動を開始します。私達もエゴを捨てて、そのような宇宙に流れる息吹に従った生き方が出来、生死を超えることができれば、随分と気分が穏やかですがすがしいものになることでしょう。


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