ジョージ・アダムスキー「生命の科学」第09課 段落340 [2008-08-19]

340 Scientists now reveal that DNA directs all normal cell activity. And the cells are never silent as they travel from one to the other delivering their instructions.

340 科学者達は今やDNAが全ての正常な細胞活動を指導していることを明らかにしています。そして細胞達はそれらの指令を次々に他の者に配達する為、移動するので決して沈黙する存在ではありません。



【解説】

これまでもDNAが細胞の諸活動を統制していることを、本シリーズで学習して来ました。私達が細胞の複製や種としての遺伝情報の継承として理解している以上に、DNAが持つ役割は大きいものがあると思われます。また、その下で働く細胞について、本文では「決して沈黙していない」とも表現しています。つまりは、細胞達は各々何かを訴えている、言い替えれば意思を表明しているというのです。

これに関連して、最近伺った実際に日本にあったお話を以下に紹介しましょう。



「ある青年が生前、ドナー登録をしておりましたが、不慮の交通事故で亡くなりました。遺族は青年の遺志に従って、角膜移植を行うことに合意しました。そこまでは普通の話しですが、実はその後、一人の若い女性がその青年の自宅を不意に訪れ、2階の部屋を見せて欲しいと言って来たのです。その女性は本人も訳がわからずその家に引き寄せられて来たとのことです。家にいた青年の両親は最初の内は断りました。しかし、その女性は引き下がらず、どうしても2階の部屋を見せて欲しいとのこと。家人は仕方なくその女性を2階に案内すると、その女性はまるで引き寄せられるように亡くなられた青年の部屋に入ったそうです。その部屋に入ると自分の部屋のように懐かしがり、まるでその部屋を知っているという態度を示したそうです。青年には生前、婚約者がおり、部屋には2人の写った写真が飾ってありましたが、その女性は青年とその婚約者が写るその写真の内、青年の方でなく、恋人の方を見てさめざめと泣いていたということです。家人は不思議に思いましたが、その後、その女性は何とその青年から角膜移植を受けた人であることが分かったとのことです。」



この事例は青年の角膜細胞がかつての自室を懐かしがり、最愛の恋人を思い出す等、移植後も細胞が生き続ける限り、記憶を保っていることを示しています。また、それら細胞から発せられた印象を移植を受けた女性が感受できた事例だと考えられます。その後については伺っておりませんが、次第にこれら細胞が発する印象も薄れ、新しい主人の元、新しい体験を増やして行くことと思われます。

私達の身体には60兆個もの細胞があると言われています。これらの細胞が皆、平穏安寧に暮らすと同時に、少しでも宇宙生命の本来の姿に沿って生き生きと過ごしてもらうよう、その統治者である私達一人ひとりの役割と責任は大きいものがあります。日本の言葉に「御自愛下さい」という表現がありますが、まさにその通りです。


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