ジョージ・アダムスキー「生命の科学」第08課 段落317 [2008-07-14]

317 Some people call this pulsation a knocking in the head. Others say it is a code system like dots and dashes, but it is neither. In mystic fields this is considered as messages from the dead, or other planets or planes because they do not know what is taking place and give credit to mysterious forces. When in reality the pulsation is caused by the expansion of the mind cells in a broader field of interest.

317 人々の中にはこの脈動を頭の中のノック音と呼んでいます。他のものはそれを(訳注:無線の)トン・ツーのようなコードシステムだと言いますが、いずれも違います。神秘主義の分野ではこれを死者か、他の惑星或いは他の次元から来るメッセージだと考えられていますが、それは彼らが何が起っているかが分からずに、それを神秘的な力のお蔭としているのです。しかし、実際にはその時、その脈動はより広がった関心の分野に向けて心の細胞が広がることによって引き起こされているのです。



【解説】

本文には脈動現象の発生理由について述べています。自分の身体の中では絶えず心の状態を反映した細胞の活動が行われているという訳です。とりわけ、心に属するとされる細胞、おそらくは視覚や聴覚等、アダムスキー氏の言う四つの感覚器官に直接関わる細胞は、従来は与えられた信号に対して、「好き嫌い」や「敵味方」の判断を即決し、あるいはまたフィルターのような存在であったのが、心が不可視な既存の感覚器官では捉えきれない存在(意識)に気付くようになるにつれ、新たな生長を行うようになるということでしょう。

具体的には目、耳、舌、鼻で四つの感覚器官がいずれも頭部にある訳で、本文で言う頭の中の脈動はこれらの細胞が新たな分化に向けて、自ら生長し始めていることの反映だということです。これらの現象は言わば頭蓋骨の内側で起っていることから、通常、外見からは様子が分かりませんが、心の発達に呼応して肉体が発達する様はまさに人間の進化ということが出来ます。

しかし、私も含め、このような段階に未だ到達していない学習者にとっても、少なくとも大自然の生命力の本源から日常的な空間に広がる目に見えない存在があり、それらに心を寄せることで心とそれに属する肉体細胞が変化を起こすことは良く分かる内容だと思います。人間本来が持つ可能性をこれから如何に発現させるかは本人の努力次第ということでしょう。


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