ジョージ・アダムスキー「生命の科学」第08課 段落313 [2008-07-08]

313 We do not want anyone to associate what is to be given with the type of mysticism or occultism that they may have learned to know. For these have divisions and deal with two different ends. One material, the other spiritual, and they have been widely separated by fears and lack of understanding. While we are dealing with reality, as there must be a cause for every effect.

313 私達は誰一人として神秘主義や超自然主義の類いから学ぶかも知れないようなものに関わって欲しくはありません。何故なら、それらは分裂を有し、二つの異なる対極を取扱うからです。一つは物質的なもの、他は精神なものです。両者は恐怖心と理解の不足から大きく引き離されてきました。一方、私達は現実を取扱っています。個々の結果には全て因があるに違いないからです。



【解説】

何故に神秘的志向に近付くべきでないのか、本文では明確にその理由を述べています。そもそも最初のアプローチで現実的なもの(即ち物質的なもの)と神秘的なもの(精神的なもの)に世界を両極に分離していることに問題があるということです。

本来はそれらを融合させるべきであることは言うまでもありません。しかし、これは私達のような哲学の学びの道を歩む者にとっては、大変難しい問題でもあります。とかく、分析を増すにつれて関心は精神面に移ります。しかし、インドの行者のようにひたすら祈り、修業することだけで社会は改善されません。人々の生活を豊かなものにする、日々の暮らしの労苦から解放する上で多くの電化製品が必要なように、物質面への研究や事業化も大変重要です。

しかし一方で、私達はこれまで数えきれないほどの戦いを起こして来ました。その要因には経済的なものも数多くあるとされていますが、何と言っても起爆剤は民衆の怒りという精神状態にあります。大衆の精神状態を落ち着いたものに保ち、調和ある発展の道に歩ませることが重要だということでしょう。

同様に、各々の学習の場においても、それが本物であろうと偽者であろうと、興味本位で神秘に近付くべきではないのです。身の回りの自然や宇宙から、毎日少しずつ何かを学ぶ姿勢こそが望まれます。


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