283 When leaving California I walked into a small scout ship. It took me to a mother ship that was a different type from any I had been in before. There were many things to distract my mind from the purpose of the trip and I was interested, from the mental side of my nature, in all the strange looking instruments. But soon I realized my distraction and organized my faculties, remembering the purpose. This was not easy to do, for the mind is very selfish and wants to eat more than it can digest and by so doing it scatters itself in various directions. But my consciousness told me that on the return trip I would have time to observe all of these things and in the meantime I was to place my mind in unison with my consciousness that I might absorb the important lessons that were to be given.
283 私はカリフォルニアを離れるに際して、1機のスカウトシップに乗り込みました。それで母船まで行ったのですが、その母船はそれまで乗ったものとは異なるタイプのものでした。その旅行の目的から私の気をそらす多くの事物があり、私の心の側からすれば興味がある奇妙な形をした装置類がありました。しかし、直ぐに私は自分が気を散らしていることに気付き、旅行の目的を思い出しながら私の果たすべき機能について整理しました。これは容易なことではありませんでした。何故なら、心は大変自己中心的で消化できる以上のものを食べようとしますし、そうすることによって様々な方向に自分自身を分散させてしまうからです。しかし、私の意識は私に帰還の際にこれらすべての物事を観察する時間があることを教え、そうする内に私はこれから私に与えられる筈のその重要な教科を吸収出来る様、私の意識と調和させることとなったのです。
【解説】
アダムスキー氏が1962年3月27日から30日まで土星で開催された「土星会議」に出席したことは、「土星旅行記」(Special Report, My Trip To The Twelve Counsellors Meeting That Place On Saturn March 27-30th, 1962)として発行されています。会議の模様は「土星旅行記」として日本では既に紹介されている所ですが、当時、この太陽系の各惑星の代表者会議が土星で開かれ、これから起る太陽系内の変化や地球への支援内容について話し合われたとされています。
本文では、この大変重要な会議に向かう途中のアダムスキー氏の内面について正直に語られています。もし、私達が間近に宇宙船に遭遇し宇宙人との会見の機会を得たとしたら、私達の関心はもっぱら宇宙人の乗り物や服装、道具といった事物に大部分の関心が向けられ、肝心の相手が伝えたい事柄や危険を犯して訪問してくれたことへの感謝など、思い浮かばないかも知れません。
自分が様々な環境に置かれた時、どのような反応を示すのかを観察することは大切です。ある場合は有頂天に、また別の状況ではおどおどする等、自我(エゴ)には落ち着きはありません。このような自我の動きにまどわされることなく、丁度、犬の散歩と同様に前を行くエゴの手綱をゆったり握りながらも、本道を逸れないよう、目的地を見失わず、その動きをコントロールすることが大切だということでしょう。
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