ジョージ・アダムスキー「生命の科学」第07課 段落273 [2008-05-01]

273 You may say here, but I am conscious. That is partially true for if you were not you would not be alive. But are you conscious of cosmic consciousness as the Creator whom we call God is ? For this conscious intelligence is aware not only of the cosmos but all the created effects. In other words its records consist of cause and effects. And if we are to fulfill the purpose of our creation we must cultivate the other half of our life which is cosmic consciousness. For this in turn brings life eternal with all of its records.

273 貴方は自分には意識があると言うかも知れません。それは部分的には真実です。何故なら意識が無ければ生きてはいないからです。しかし、私達が神と呼ぶ創造主が意識している程に宇宙意識を意識していますか?何故ならこの意識の知性は宇宙のみならず全ての創造された結果物を知覚しているからです。別の言葉で言えば、その諸記録は因と結果物を含んでいるのです。そしてもし私達が創造された目的を満たそうとするなら、宇宙意識である私達のもう一方の半身を育まねばなりません。こうすることがひいてはそのすべての記録を携えた永遠の生命をもたらすことになるのです。





【解説】

この生命の科学の一連の講座において最も大切な概念としてこの「意識(consciousness)」が揚げられます。著者アダムスキー氏が伝えたかったこの「意識」という概念について、私達はもっと深く考える必要があるように思います。

あるものの存在を常に心の中に実感し、絶えず気にとめる状態を「○○を意識する」と表現しますし、救急隊が急病で倒れた者に対して「意識があるか」を確認する時は”目覚めているか”、或いは身体全体を統率する一連の頭脳活動は確保されているかといった意味で日本語では用いられています。そう考えると、本文にあるように、「私には意識がある(I am conscious)」という意味も、これと同様に”感覚反応を受け取れる識別能力や知覚能力がある”という意味合いであり、日本語の場合と同様な語感があることが分かります。

しかし、私達が日常的に持っている意識は、創造主の持つ意識とは比べようもなく小さなものに留まっており、その意識を宇宙の意識まで養成することこそ、究極の精進の目的であると言っているのです。但し、本文では”どうすれば”とか”どのようにして”とあまり解説はしていません。各自の自我の状況は、これまでの生涯の違いから各自異なる背景があり、一口にこうすればとは言えないのです。ただ、私の経験から言えば、日常生活を送る中で、自分の心を動きをチェックし、暴走しないようコントロールする中で、自分の意識する範囲、関心の分野を拡大し、そこから得られる印象を大切にする過程で、自然と印象への感受性が高まるように思います。また、ひとたび自然を大きく包み込んでいる存在に気付いた後は、そのより大きな存在の意志に自分を従わせることが大切なことはこれまでも述べて来た通りです。


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