266 One should not be in a hurry to cultivate cosmic memory, for impatience will cause a misapplication of the law. Always remember that consciousness is eternal. Therefore it is not going anywhere, so it is not in a hurry, for in itself it is all inclusive. And by remembering this one will avoid many mistakes.
266 人は宇宙的記憶を培うのに急いではいけません。何故なら、短気は法則の誤用をもたらすからです。常に意識は永遠であることを思い出して下さい。ですから、それは何処に行ってしまうことはなく、急いではいません。何故なら、それ自身の中に全てが含まれているからです。そしてこのことを覚えていることによって、人は多くの過ちを避けることが出来ます。
【解説】
時には人生を振り返って見るのも良いものです。本文で言う宇宙的記憶はとにかくとして、遠い昔に体験した何がしかの事柄の断片は各自、思い出されることでしょう。とりわけ、雨や風等、特異な自然現象、旅先で見た印象的な風景等、私達の自我が記憶を保持出来ないと言っても、そのいくつかは残っているものです。
これらの物事を体験した当時から、何十年と経過し、もはやその時点に戻ることはありません。それは結果の世界、移り往く世界の出来事だからです。しかし、それを見つめる私達の本性は、その時から継続しているのです。つまり、極端に言えば、物質的な結果の世界はとにかくとして、内面性のみが、時間を超えて受け継がれるということでしょう。
このように記憶というものが各自の人格を構成して行く訳ですが、本文ではそれを獲得しようと急いではいけないと言っています。記憶の深い、浅いは如何にその体験に感動したかによって決まるでしょうし、歩み始めさえすれば、文字通り時間は永遠に続く訳で、バランス良く少しずつ自分の理解力を拡げながら過ごせと言っているのです。
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