ジョージ・アダムスキー「生命の科学」第07課 段落265 [2008-04-18]

265 Consciousness is the father and the mother of all form creation which conceives and gives birth to the various forms. And within it is the blue print or memory which is ever present that can be reviewed for conformation at any time when the need may arise. But the sense mind cannot do this alone, there must be the combination of the two. For as we know, the sense mind learns from effects and now it must understand the cause producing the effect. The effect is the fulfillment of a cause and the sense mind might not execute it exactly as the cause mind intended it to be, so through misinterpretation a mistake could take place. And this is where the Law Of Grace enters and through this law the sense mind has a chance to realize and correct its mistake. And corrected it must be before progress can be made. And it must be made in behalf of consciousness and not the sense mind. In this way the sense mind is made to do what the better self wants it to do. If this is not done a slight memory might remain but it will be distorted.

265 意識は受胎し様々な形有るものに誕生を授ける全ての形有るものの創造の父であり母です。そしてその中には必要が生じた時に何時でも一致するか吟味できるよう常に出して置かれる青写真もしくは記憶が入っています。しかし、感覚心はこれを一人では出来ません。二者の組合せが必要なのです。何故なら、ご存知のように感覚心は結果から学ぶ者ですが、今や、その結果をつくり出している因を理解しなければならないからです。結果は一つの因の成就です。感覚心は因の心が意図したようには実行しないかも知れません。そこに誤った解釈を通じて間違いが生じるのです。そしてそこに恩寵の法則が入り、この法則を通じて感覚心はその誤りに気付いて改める機会を得るのです。そして進化を遂げるにはその修正を終えていなければなりません。また、その修正は意識の為に行われなければならず、感覚心の為に成されるべきではありません。このようにして感覚心はより良い自己がそうしたいと思うことをするようにさせられます。これがなされなければ、わずかな記憶が残ったにしてもいずれは歪められて行くことでしょう。





【解説】

ここで注目すべきポイントは、「修正は意識の為に行われなければならず、感覚心の為に成されるべきではありません」ということです。従来は、自分の過ちは自分自身の向上の為、正すことだと思って来ましたが、著者アダムスキーは「意識の為に」自分の過ちを修正せよと言っています。逆に言えば、それ程に自分の心を小さくして全てを意識の為に奉仕することを言っているのです。

また、ここで「恩寵の法則」(the Law Of Grace)について触れられていますが、これに関連して、広く親しまれている賛美歌の一つ、Amazing graceが思い出されます。ご存知の方も多いかと思いますが、作詞者ジョン・ニュートンはイギリス人で18世紀に生きた人です。やがて当時盛んに行われていた奴隷貿易に携わるようになります。その後、彼が22才の時、自分が船長であった船が嵐に遭遇しました。転覆しそうになる船の中で彼は一心に神に祈りました。その後、船は奇跡的に危機を脱します。この体験の後、ジョン・ニュートンは船を降り、牧師になった後に生まれたのが、この賛美歌と言われています。



Amazing Grace! How sweet the sound 驚くべき恵みよ(なんと甘い響き)

That saved a wretch like me!     神は私のような罪深き者も救われた

I once was lost, but now I'm found,  私は見失われたが今見い出されたのだ

Was blind, but now I see.       私は何も見えていなかったが今は見える



なお、上記の訳語は下記を参照しました。

http://www.ffortune.net/calen/xmas/songs/amazinggrace.htm



この歌詞には、自らの死を目前に自分がこれまで犯して来た誤りを悔いる中で、作者が神の恩寵の暖かさを痛感し改心した率直な感謝の気持が込められています。




第07課 段落264 [2008-04-17] <<  |  >> 第07課 段落266 [2008-04-21]