ジョージ・アダムスキー「生命の科学」第07課 段落261 [2008-04-10]

261 In order to obtain a cosmic concept of life all that is necessary is an expansion of the mental conscious awareness. And in this way you become more alert to your actions in both fields. It could be compared to being in a plane or on a high building, for then you become aware of things below as well as above you. You are using the same sense mind, only your field of awareness has expanded. When you are able to do this regardless of where you may be there is no limit to how far you can go in connecting with conscious memories that could reveal many past experiences. And in this way find your true self and live in the sea of eternity.

261 生命の宇宙的概念を得る為に必要となるもの全ては心による意識的な知覚の拡大です。そしてこの方法によって貴方は両者(訳注:因と結果)の分野における貴方の行動についてより多く気付くようになります。それは平原や高い建物の上に居る場合と対比することができます。何故ならその時、貴方は貴方の上空でのものと同時に眼下の物事をも気付くようになるからです。貴方は只、貴方の知覚範囲が広がっただけで、同じ感覚心を用いているのです。貴方がこのことをどこに居るかに関わらず出来るようになれば、多くの過去の体験を呼び起こすことができる意識的記憶に接続する為、如何に遠くに貴方が行こうとも制限はなくなります。そしてこのようにして、貴方の真の自己を見つけて、永遠の海の中で生きて欲しいのです。





【解説】

「目に見えない意識に融合せよ」とか「意識の指導に従うことです」といくら言葉で唱えても、それを実現する為にどのようにすべきかを示さなければ、効果は上がりません。ここでは具体的にどのように心掛ければ宇宙的な生命感が得られるかを述べています。本文では比較的簡潔に私達の心の知覚範囲を広げることだと言っていますが、私はこのことは大変重要な意味を示唆していると思っています。

つまり、心の知覚できる範囲とはレーダーと相似させて考えて良いと思います。自分の心がレーダーが周囲を探知すべく、パラボラが回転している状況が本文の「alert」(警戒)の持つ語感です。そしてそのレーダー画面に見える範囲が本人の心の知覚範囲です。感度が鈍く性能が劣るレーダーはごく近くの大きなものしか把握できませんが、性能を高めて行けば、より遠くの、即ち未だ実現していないが現実化に向けて進行中の物事等のより繊細な存在に気づけるのと同様です。優れたレーダーがあれば暗闇の中でも不安もなく人生航路を進むことが出来る訳です。

このように心の知覚範囲を拡大することは各自の心の持ち様で少しずつであっても実行できると思います。日常歩いている時も、机に向かっている時も自分の心を文字通り広げ、印象に対する感受性を高めようとすることは、十分個人の努力でできる範囲だと言えるでしょう。


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