ジョージ・アダムスキー「生命の科学」第07課 段落257 [2008-04-04]

257 Let us consider the meaning of this. Man has two souls, the soul of the sense mind, and the soul of consciousness. It is the sense mind that can be slain by lack of memory caused by adhering only to the so-called concrete effects. We can now see that memory is essential in order to have life eternal.

257 この持つ意味を考えて見ましょう。人には二つの魂があります。感覚の心の魂と意識のそれです。いわゆる具体的な結果にのみ追従することで記憶の喪失により滅ぼされ得るのはその感覚の心です。私達は今や記憶が生活を永遠に保つ為に不可欠であることは分っています。





【解説】

ここでは人間の魂(Soul)、即ち精神的な活動主体は意識と心、2つあると言っています。この内、最も手近にあり、未熟なまま各自の行動を支配しているのが心ということになります。しかし、その心もそれ自身のこれまで歩んで来た道程等、その背景を覚えていなければ、常にゼロからの出発となることは容易に分かります。心が自らの体験を記憶できない、あるいは忘れやすいことが進歩を妨げる要因になっていることは明らかです。極端な場合、本人にはそれまでの記憶は残っていませんので、別人、別人格として再出発するということになり、かつての自分は取り戻せない残念な結果になります。

そこで重要なのは、自分自身の培って来た知識や経験を生かせる様、記憶しておくことになりますが、特に記憶すべき事柄は意識とのつながりに関するものです。本人の意識に関する体験はその人のその後に大きな影響を与える重要なものです。また、UFOの目撃体験も印象深いものになる筈です。

私達は単調な日常生活よりは旅行に出かけた際に見聞きした事柄の方が記憶に残るようです。これは旅行中は見るもの聞くもの心にとっては物珍しいことが多く、心が興味を持ってあたりを見回している為に、敏感になっていることが原因と思われます。心が関心をもって周囲を観察し、印象を得ようとアンテナの感度を高めていることが記憶の定着を促すものとなっているのです。漫然と日常を過ごすのではなく、目に見えない尊い存在に絶えず敬意を払いそこから与えられ続けている価値ある印象を数多く受ければ、それだけ本人の心の記憶も深まります。


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