ジョージ・アダムスキー「生命の科学」第07課 段落250 [2008-03-26]

LESSON SEVEN Cosmic Memory

250 As man is not a man without a memory, then his memory is essential for the continuance of life. And the reason that most people do not remember their past experiences through various lives is because the mind never learned to memorize the important values gained. It has depended upon effects which are momentary and they come and go, especially the ones that we call unimportant that the ego feels are of little value.

第7課 宇宙的記憶

250 人は記憶無くして人ではない以上は、彼の記憶こそ生涯の連続にとってかけがえのないものです。そして、ほとんどの人々が彼らの過去の諸経験を思い出せないのは、心がこれまで一度として獲得した重要な価値を記憶することを学んで来なかった為です。心は一時的な結果に頼ってきましたが、それらは来たりてまた過ぎ行くものであり、特にエゴが感じるとるに足らないとする物事はほとんど価値がないものです。





【開設】

第7課は宇宙的記憶についてです。これまでの人生を振り返っても、過去の経験こそ現在の生活に活かすべきことは言うまでもありません。しかし、実際には働き盛りの頃はあまりに多様多岐にわたる出来事が私達の周囲で発生する為、私達は前に進むことで精一杯で、過去を整理する時間的余裕もありません。一方、高齢になると時間的なゆとりは出来ますが過去の断片的な出来事には郷愁を感じるものの、その後の記憶する力は急速に衰えて行きます。結局は、人生において本来記憶し、次の生に引き継ぐべき、大切な体験(知識)は最後は失われた状態で死を迎えることが多いのではないでしょうか。

しかし、私は「記憶する」ことは「暗記」することと同一には思えません。経験上からも単に試験対策等で覚えた事柄は用事が済めばいち早く忘れてしまうことが分っています。その一方で、自分が感動した事柄、出来事、恩師の言葉等は忘れることはないものです。そこには自分の心の底まで到達した事柄だけが、永らく記憶されるものと思われます。

芸術家であれ、宗教家であれ自身が感動し、天啓とも呼べる体験をしたことがその人のその後の人生を決めるような出来事となっています。宇宙につながった感じは、忘れるものではありません。日常生活を進める中で、価値ある体験を如何に多く持つか、また、それらを大切にして行くかは、人が進歩する上で大切な事柄だと言っています。


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