ジョージ・アダムスキー「生命の科学」第06課 段落232 [2008-02-22]

232 This is no different than a mother who refuses to believe that her child can do anything wrong, and will not correct it. Eventually the child suffers with the parent because the parent failed to strengthen the weakness that was showing up in the child. This was caused by the mother's fear of recognizing the weakness in the child. And she added weakness to weakness instead of correcting it. Finally the mother had to face the truth, she could no longer avoid it and it was far more difficult than it would have been in the earlier stages.

232 これは自分の子供が何ら誤ったことをする筈がないと信じて、子供を正そうとしない母親と変わりありません。しかし、最後は子供がその両親に苦しむことになります。何故なら両親はその子供の中の弱さに対して強くすることに失敗したからです。これはその母親が子供の中にある弱さを認めることを恐れていることによってもたらされたのです。そして母親はその弱さを正す代わりに弱さの上に弱さを付け足して来ました。遂には母親はその真実に直面せざるを得ず、もはや避けることは出来ず、それは早期の段階に比べてはるかに困難なことになってしまったのです。





【解説】

今までの心を中心にして来た生き方は本項で述べられているように、私達が何らの知識を持たず、ただわがままな態度をとる子供(「心」)を放任して来たことに似ているとしています。心の増長は決して良い結果を生み出しません。人間同士のトラブルから物欲が原因の悲惨な末路まで多くの不快な物事を引き起こします。その心を子供を適宜適切に教育する母親のように矯正することが必要だと言っています。私達は学習を続ける内に次第に今まで見過ごして来た心の悪事や無知、欺まんについてより鋭敏に気付くようになります。当初はあまりのていたらくにうんざりするものですが、反面、意識の印象の素晴らしさにも気付くことが多くなり、その違いが明確になるように思います。

そういう意味ではどちらの道を選ぶべきかは次第に明確になって来ます。決して無理をして特別な修業が必要ないように思いますし、ただひたすら日常生活の中に意識から来る印象に鋭敏な状態を維持し、素直に印象に従うことが大切だと思っています。

これら心の訓練は地球では教える機関もありません。本来であれば人生を通じて「学校」で学ぶべき内容ですが、地球にはそれを教える十分な教師も教室も無いのが現状ですし、当面は各自の自習が頼りです。


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