ジョージ・アダムスキー「生命の科学」第05課 段落204 [2008-01-03]

204 Never allow the mind to become emotionally affected to the point where it wants to tell the world what has been revealed to it. For when the time of revelation does come - it will be given calmly and modestly. The tricks that the mind has cultivated and accumulated will appear from time to time and try to show the other fellow how much it knows. This is definitely wrong and should this occur it is time to remember - do unto others as you would have them do unto you. The mind has been dwelling in untruthful things for ages and when the real truth is brought to it, it does not like to accept for it built its foundation on mistakes and does not like to have them disturbed. And as said before, this does not mean that mistakes are of no value, for they show us the right way to act. But one mistake is not to be covered up with other mistakes. It is to be corrected immediately.

204 決して心に明かされたことを世間に告げようというところまで心が感情に動かされるのを許してはなりません。何故なら啓示がやって来る時、それは静かにそして控えめに与えられるからです。長年心が培い蓄積して来たたくらみが時折現れて、同僚に如何に自分が知っているかを示そうとします。これは絶対によくないことであり、万一起こった時は、次のことを思い出して下さい。汝が他人にしてもらいたいと思うことを他人に為せです。心は長い年月、嘘で固めた中で生きて来ているので、実際の真理がやって来た時、過ちの上に基礎を置いており、混乱されたくない為にそれを受け入れたくないと思うのです。しかし、以前申し上げたように、その過ちは価値が無いとしているのではありません。何故なら、それは行動すべき正しい道を私達に示してくれるからです。しかし、ひとつの過ちは他の過ちによって包み隠されてはなりません。直ちに直されねばならないのです。





【解説】

余談ですが、このところ毎日、50件ほどのアクセスを戴くようになりました。どのような方がご覧かは存じませんが、ありがたいことです。また、一方ではこの解説文の内容についての真価がますます問われますし、責任も増していると考えています。ご覧戴く方になにがしかの得るところが無くてはなりません。筆者としては地に足の着いたコメントをと毎日パソコン画面と向き合っていますが、この画面を通じて、ご訪問戴いた方、アダムスキーの「生命の科学」を本格的に学びたいと思われる方と意気投合が出来ればと思っています。

さて本論です。自分のことは良くわからなくても、他人の行動はよくわかります。中にはいろいろなことを教えて上げると言ってくれる方も多いものです。しかし、多くの場合、それは自慢話に終わるものです。つまり、相手の理解程度はどうか、相手の関心はどうかという配慮はすぐに失せて、いわゆる「知ったか振り」で終わってしまうということに注意する必要があるということです。

特に自分が得た意識からの印象には取り扱いに十分な配慮が必要だと言っています。前項(203)で紹介したように、印象は光景としてもはっきりしたものですが、残念ながらそれが「いつ」現実になるのかについては不明でした。受けた本人はすぐにも現実のものになると思いがちですが、実現には時間が必要の場合もあるということです。意識の世界にはもともと「時間」は無い訳で、私達が思う以上に短時間で達成できてしまうことも多い反面、遠い未来を指し示すものも多いと思われます。従って、折角与えられた意識からの印象、つまり色彩も明瞭で具体的なイメージを受けた場合には、大事に取り扱い、不用意に喋らないことです。いつか自分が体験することになるようなことですので、心に暖めて置く方がよいと思われます。

アダムスキーは何処かで「右手で知った内容を左手に漏らさない」という趣旨の話をしていたように記憶しています。それほど、多くの事柄を知っていましたが、秘密は守ったということです。とりわけUFO問題は地球の政治・経済の根幹にも関わる大きな問題です。おそらくは自分が地上から去った後の世界の行く末も見通していたものと思われます。今思えば、1952年11月20日アメリカのデザートセンターから始まったアダムスキーの公生涯は、折からの原水爆実験に明け暮れる最中に始まりました。言わば公然と外宇宙からの宇宙船の飛来が挙行され、お蔭で時代は例え、一時期であれ核戦争への道から大きく宇宙科学、宇宙哲学への道へと大きく転換したということです。

しかし、一人の人間の生涯には限りがある訳で、代々継承される地上の既存勢力と異なり、アダムスキーが伝えた他惑星の生活指針は、各々授けられた者が引き継ぎ、発達させて行かねばなりません。一人で歩む以上、誤りはつきものです。その誤りから何を学び取るかが大事だと本文でも述べられています。出来れば、各自が「自分はかつて、こういう過ちをしたが、そこからこういうことも学んだ」ということも分かち合うべきでしょう。いわゆる「失敗事例」です。その根底には、宇宙には揺るぎなくあらゆる場所で働く絶対真理が貫いており、ある条件を設定すれば必ず同様な結果が発生するという原理と結果の関係があることを意味しています。私達の取り扱う宇宙意識との関係もそのようなものと理解して良いのです。




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